10話 ページ12
めぐみside
ひたすら走った。外が豪雨だということも忘れて_____
涙で視界がゆがむ___
慣れないヒールで雨の中を走ったせいか、足を滑らせてくじいてしまった
ふと気づいたら太宰さんがよく入水する川に架かる橋のそば
豪雨の中走ったから、おかげさまでびしょ濡れだ
そこに見慣れた人影____
「っ太宰さん...。」
痛めた足を庇いながら隠れたつもりが、どうやら無駄だったようだ
私に気づいた太宰さんがゆっくり近づいてくる
手を伸ばされ、思わず目を瞑ってしまった
「...いっ!」
彼の綺麗で長い指は痛めて赤く腫れてしまった足首に触れていた
顔を上げると優しい太宰さんの顔
太宰「足、痛めたのかい?」
「...。」
黙っていると太宰さんは「...背負うよ。」と手を伸ばしてくる
「いっ...嫌っ!!」
私は思わずその手を振り払ってしまった
驚く太宰さん
「あっあの!大丈夫ですから...。放っておいてください...。」
太宰「君は...。」
「えっ...?」
太宰「君はいつもそう一人で抱え込む。ポートマフィアにいた時も私と出会った時も。私は頼ってほしいと何度も言った。今もそれは変わらない、悪い子だ...。」
豪雨のせいか、太宰さんの声がだんだん聞こえなくなってきた
でも最後の言葉は確実に聞こえた
太宰「君みたいな恋人を持った覚えはないよ...。さよなら。」
_____私の中で何かが崩れ落ちた。
「あぁぁぁぁぁぁ!!!!」
私は心配してあとを追ってきた谷崎くんの前で気を失うまで、人通りのない橋の上で子供のようにひたすら泣き叫んでいた_______
太宰さんは、いつの間にかいなくなっていた
*****
さぁ面白くなってきましたよっ!!(*´艸`*)笑
皆様から良い評価を頂けるようにこれからも更新頑張ります!!
感想などコメントお待ちしていますね!!
変更多くてすいません...。
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麗優(プロフ) - とても素敵な作品でした。どのページを読んでも胸が締め付けられるぐらい切なかったし、いろんな場面で泣きそうになりました笑 (2018年3月28日 10時) (レス) id: b47abc622c (このIDを非表示/違反報告)
手紙飛行記 - 後半、泣いてまう (2018年3月22日 22時) (レス) id: 353ff5e2c5 (このIDを非表示/違反報告)
セシルさん - 最高です!!全部一気に読んじゃいました!毎日の楽しみです。何回も読み直してますwww.もう中毒ですねw (2018年3月15日 22時) (レス) id: 1af9cd9cb4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずれもん(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます!!イベントというものに参加してみたいなと思いまして...楽しんで頂いて何よりです!!続編もありますので是非お立ち寄りくださいませ^^ (2018年1月29日 15時) (レス) id: 692a8e0181 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます! すごい面白いです これからも頑張って下さい! (2018年1月29日 2時) (レス) id: 59dc504c48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずれもん | 作成日時:2018年1月8日 18時