【オリジナル】アースラルジュ１０ (ページ13)

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第４３８話　炎と氷以外ページ13

ユティ「…まぁどうするかはお前の判断だ
私がとやかく言うことはないからなぁ」

あ「うん…
だけど、レーヴェをどう止めよう…」

ユティ「…んー、思い出したが
そのレーヴェは確かに組織にいたな
死神族、彼岸族にある鎌の試験とやらで
一段の実力を持つ男だと聞いたことがある
炎も氷も効かない…そんなことも聞いたが定かじゃないな」

あ「なぜ今になってそれを…」

ユティ「仕方ないだろ、今思い出したんだから」

あ「それが本当なら…並の攻撃じゃ止められないってこと…？
どうすればいいってわけ！？」

ユティ「わからん！私にあたるな！馬鹿！
しかしだな、一つだけ方法がある」

あ「…それは？」

そう言って見せてきたのは透明なブレスレット
これにはまだ種族の力が込められていない
空のブレスレットなのだそうだ
だから、そんなの持ってるなら早く言って！

ユティ「炎以外で氷以外
種族は多いから浮かぶはずだろう
ちなみにお前が持ってるものじゃ
完全に足止めするには足りないな」

あ「じゃあどうするのさ…
夜手は？」

ユティ「ここは地獄だ
置いてある灯は青いんだぞ、見てみろ
寺院に飾られてる灯は全部青だ
これでは影は作り出すのは難しい
おまけに床は赤いしな…」

あ「…朱翼は？」

ユティ「多少抵抗できそうだが
威力不足といったところか」

あ「ないじゃん！」

ユティ「だから言っただろ！」

その時、持っていたテレパスが音を立てた
何故電話が掛けられるのか…
底は突っ込まないでおいて
とりあえず、電話に出る
ザーザーと音を立てた後、ピッと音がした
聞こえてきたのは意外な声の主だった

？「あー、聞こえますかー？
私ですー、犬塚です～」

あ「犬塚ちゃん！？
どうして？」

犬塚「電波が悪いみたいで、長い時間は話せないみたいですね
状況は把握してます、帰れる保証などはあるんですか？」

あ「…どうだろう…？
でも、なんとかしてみるよ……っ！
そうだ！犬塚ちゃん！」

犬塚「なっなんでしょう？」

あ「犬塚ちゃんは確か、雷犬族だよね！
テレパスに雷犬族の力を与えて欲しいの」

ユティ&犬塚「ええ！？？」

ユティ「馬鹿じゃないのか！
そんなことしたらテレパスが壊れるだろう！」

犬塚「第一！テレパスでつながっているとはいえ
力がそちらに行くとは限りませんよ！
電気ですから無駄に機械に影響を与えるだけです！」

あ「でも、それ以外にない」

ユティ「ぐぬぬ…」