あそこんチのお二人。その弐

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JJ｢ただいまー…｣





あれ？




いつもは玄関までお出迎え




なのに…今日はシーン…とした廊下




カチャ…




リビングの扉を開けると





JJ｢なーに見てんの(笑)｣




ソファに座っている彼女を
後ろから抱きしめる




Aが見ていたのは
俺たち二人の結婚式のディスク





A｢…あぁ！ごめんね？
全然気付かなくて…(笑)｣





ビデオ撮影はプロの方にお願いしたから
本当に無駄なく完璧な仕上がりのものが数本




その一つを見ていた




俺がAと、
俺たちの宝物にキスしている








JJ｢…なぁんか…キザだな(笑)｣




A｢…すっごく素敵…｣




画面から目を逸らさず言う




・





どうしたんだ…




急にこんなもの見て…




彼女がいつもと違う行動をすると
未だに不安になってしまう相変わらずの俺




お腹に天使もいるっていうのに…




二人は俺だけのものだっていうのに




・





JJ｢…なんかあった？｣




隣に座り、顔を覗き込む





JJ｢…泣いた？｣




Aの二重の幅が、いつもと違って
腫れぼったいように感じた




ほんの些細な違い







A｢…さすが(笑)｣





ギュッと抱きついてくる




本当…どうしたんだ



無言で抱きしめる






ポツリ話し出す




A｢世の中の旦那さまは、奥さんが
髪の毛切っても気付かなかったり
気付いても何も言わない人…多いんだって…｣




JJ｢…へー…有り得ない…｣





俺はAが前髪1cm切ったって
すぐ分かる




スルーだってしたことない







A｢…だからさ…
幸せに慣れちゃいけないんだって…
初心っていうの…？思い出してたの｣





JJ｢…泣いたのは？｣





A｢ぷ(笑)
これは夏さんのお店で…｣




JJ｢…あぁ！そうだった…！
どうだった？｣





顔を上げて




笑顔でピースをした





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