あそこんチのお二人。その弐

＊12＊　あなたside ページ12

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A｢ね？お店の店休日挟んで
数日…ダメです？｣




｢んー…｣






昨日のジェジュンとの計画を
夏さんに話してみるけれど、
やっぱり なんだか つれない返事





大人な夏さん




思うところも色々あるんだろうな…。






｢わざわざ行かなくてもさ、
日本で一緒にいられるだけで私は
十分なんだけどな(笑)｣





A｢…今回…長いですよ？｣





ピタッとグラスを拭いている手が止まる




｢そりゃ…寂しいわよ？
でもね、ジュンちゃんの…邪魔にだけは
んなりたくないのよ。
ほんの少しでも 彼にとって不利なこと…
余計なことはしたくないって言うか…｣




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あ…




分かる




私も付き合っているときは
なんだか いつも周りの目にビクビクして
いたっていうか




絶対に知られてはいけないって
必要以上に気負ってた気がする



知られたら…全てが終わるって







｢あはは(笑)
何、暗い顔しちゃってんのよ！｣




空気を変えるように笑っている





でも…




A｢…バレちゃダメですか？｣




｢え？｣




A｢バレても…その時は
その時って言うか…｣




｢…………｣





A｢…ジュンスのこと…
信用できませんか？
絶対…守ってくれますよね？｣





だってジュンスだもん




夏さんのこと、好きで好きで
仕方ないって見ていて分かるんだ




あんな広い会場でも
夏さんを見つける




夏さんのことを話すときは
とっても優しい顔をするんだ




・





・





ジェジュンも…守ってくれた




どんなに辛い状況の時だって
一瞬だって私から目を逸らさずに
いてくれた




いつだって…‘愛してる’って




言葉や態度で示してくれていた




・




｢もぉ…泣かないでよ〜…
こっちまで泣けてきちゃう…｣




思わず涙が出てしまっている私




A｢…妊婦なんで涙もろいんです…｣




｢なんでも妊婦に託(かこ)つけるんじゃ
ないわよー…｣





笑いながら…二人とも泣いていた






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