あそこんチのお二人。

＊45＊ ページ45

・




パタン…



JJ『拗ねんなよ(笑)』




バルコニーの手すりに突っ伏すように
立っている可愛い弟の肩を抱く



どんなに歳をとっても



背丈が俺より大きくなっても




いつだって可愛いヤツ




・




JJ『本当…最低だよなぁ…』



CM『…………』



JJ『あの時さ、Aのこと、手放してやらなかった。
こっちの世界に巻き込んで
苦しめて、不自由させるって分かってた。
もっと…他の幸せがあったかもしれない。』




あの頃のことを思い出す




一番、大変だった頃




彼女は体調をくずして
俺たちは一旦 離れた




でも…




JJ『別れられなかったんだよ。それでも。
離れたけど…別れたことはない…
なんでだか分かるか？』




顔を上げる




CM『…いえ…』




JJ『必要だったんだ
愛してたんだよ？今も変わらない』




CM『不安があるのに…南と…
無責任ではないですか？』




JJ『想像してみて。
彼女が、お前と離れて他の男と
楽しそうに…幸せそうにしてるとこ。
どうだよ？』




CM『はらわた煮えくりかえりますね』



JJ『あっは(笑)こえ〜
な？それが答えだよ。
先のことなんて分かんなくて当たり前じゃん
一歩 踏み出してみれば？』




・




・





カチャ…




A｢…どうしたの？｣




二人が遠慮がちに顔を出した




・

＊46＊　あなたside→←＊44＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す