大嫌いって言わないで３ (ページ41)

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ご報告編ページ41

｢私ね、比与太と付き合うことにした｣

オフィスでいつものようにｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅさんに話しかけるAさん

PCをカタカタ打ちながら、何でもないように普通にそう話したAさんに

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅさんは瞬間むせました。

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ「むほっ！・・・ウソッ！マジで！？」

｢うん｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢いつから！？｣

｢土曜日から｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢急な展開ね・・・｣

｢兄貴がさぁ、まだ若いんだから付き合ってダメなら別れりゃ良いって｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢あんたのお兄ちゃん楽観的ねぇ｣

｢そういうとこある、昔から｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢で？比与太、泣いて喜んだ？｣

｢うん。泣いて喜んだ｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢簡単に予想できるわね。・・・で、もうやったの？｣

お兄さん然り

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅさん然り。

まぁ、無理もないですね

"遊び人"で有名な人だったんですからね、Aさんの彼。

｢やってない｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢っ！？まだやってないのっ！？マジっ！？｣

『ﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ・・・』←"やってない"というキーワードでざわつく職場の皆さん。

｢ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ・・・。

胸もでかけりゃ声もでかいな｣←冷静な突っ込み。

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢だって！あの比与太だよ！？

あんな動物的な遊び人の比与太！｣

｢うん。知ってる、充分に。｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢なんで！？付き合ってるんでしょ！？｣

｢うん、付き合ってる｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢じゃあもう"やってもOK"ってことになったんじゃないのっ！？｣←意味不明な理屈。

カタカタとPCを打っていたAさんの手が止まりました。

｢キスはしたよ？｣

キョトン顔でｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅにそう報告したAさん

それを聞いたｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅさんもキョトン顔。

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢キス？どんな？｣

｢普通の｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢普通ってなに？｣

｢口と口で。｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢・・・イヤイヤイヤイヤ～。

そりゃそうだろうよ。

どんなのしたの？濃いーーーッやつ？｣

｢濃い？濃いとか薄いとかあんの？｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢あるだろうよ？

・・・・・っは？あんた処○？｣

｢残念ながら違いますけど。｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢あはは(笑)残念じゃねぇーわ(笑)

・・・・・イヤイヤイヤイヤ～

えっ？なに？それってボケ？私つっこまなきゃいけないやつ？｣

｢えっ？至ってボケなしだけど？｣

噛み合っていない会話が続くなか

やっと真意を理解したｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅさん。

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢うそ・・・

あの比与太が何も入れてこないなんて・・・｣←言い方。

｢でも泣いてたよ？キスしたとき｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢・・・相当辛かったんだな。付き合うまで。｣

なにかを察したｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅさんなのでした。