大嫌いって言わないで３ (ページ40)

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週の始まり月曜日編ページ40

比与太｢先輩～ぃ！やりましたよぉー！とうとう～！(泣)

愛を勝ち取りましたよぉ～！(泣)｣

兄｢朝から泣くなよ・・・｣

月曜日

会社に出勤すると、比与太は真っ先にAさんのお兄さんに昨日までのことを報告しました。

比与太｢だってぇ！恋人になったんですよぉ！？Aちゃんがぁ！｣

兄｢そかそか、良かったな｣

比与太｢はいぃ～！(泣)

そして昨日初ちゅーもしましたぁー(泣)｣

兄｢いるか？その報告、俺に｣

比与太｢幸せですぅー(泣)｣

兄｢妹のそんな話し興味ねぇわ｣

比与太｢なんなんすかっ！あのカワイさっ！

反則ですよっ！反則っ！｣

兄｢まぁ日頃キツいからな。ギャップもあんだろ｣

比与太｢ヤバいっす・・・ちょ、俺、仕事が手につかねぇ｣

兄｢だろうな。禁欲生活長かったもんな｣

実は昨夜、キッスだけしてAさんをきちんと家まで送り届けた比与太

そのキッスも、とても優しく軽いもので(比与太にしてみれば)

その先には進んではいません。

しかし、比与太のあまりの興奮状態に

Aさんのお兄さんは、もはや全てを済ませたと思っています。

兄｢で？Aは泊まったのか？比与太んちに｣

比与太｢いえっ！そこはきちんと早めにお送りしましたっ！｣

兄｢へっ？早めに？余韻とかなく？｣

比与太｢ちっすの余韻はずぅーっと続いていますょ(ｷｬｯ♪)今も♪｣

兄｢・・・キスの？｣

比与太｢はいぃ♪俺初めてかも。キスで体中が痺れるのって・・・(ｷｬｯ♪)｣

兄｢キス以外は印象残ってないか？

A、経験不足だからつまんなかったか？｣←兄よ。なんつー質問。

比与太｢えっ？まだキス以外はしてないっす｣

兄｢・・・はっ？｣

比与太｢えっ？・・・してないです。｣

兄｢・・・お前すげぇーな｣

思ってもみなかった比与太からの返答に

お兄さんは驚くを通り越して、尊敬まで抱いてしまいました。

あんなに遊び人だった比与太

それをとてもよく知っていたお兄さん

過去、比与太との会話で『こういうヤツ』だと思って接していたのが

今はそれを微塵も感じない。

それどころか、キスだけでこんなにもはしゃいでいる様子は

まるで別人を見ているようです。

兄｢あんなに毎日女取っかえ引っかえだったのに・・・

毎晩遊んでたんだろ？それなのに・・・よく我慢できるなぁ・・・｣

比与太｢お、お兄様・・・それはもう言わない約束・・・｣

兄｢お前見直したよ。・・そうかぁ～キスだけかぁ～・・｣

比与太の株上がりましたね。