大嫌いって言わないで３ (ページ39)

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比与太｢Aちゃん・・・俺、もうダメだぁ｣

｢えっ・・・？｣

比与太｢帰したくないよ。まだ、一緒にいたい｣

｢比与太・・・？｣

比与太｢どうしたらまだ一緒にいてくれる？

ご飯だってそんなに食べないって言うし・・

帰って寝るだけとか言うし・・・。

・・・お願い、帰らないで？｣

あなたをぎゅうっと抱きしめる比与太

抱きしめる、というより

必死にしがみついている、と言った方がしっくりくるかもしれません。

Aさんはそんな比与太の体温を背中に感じながら

少し考えました。

そして、Aさんはお腹に巻き付いた比与太の腕を解きました。

腕を解かれた比与太

泣きそうなほどに悲しい気持ちです。

しかし、Aさんはそこでくるっと比与太の方へ体の向きを変えると

とても近い距離で比与太を見上げました。

比与太｢っ！？｣

比与太を見上げるAさんが愛しすぎて

今感じていた寂しさよりも、胸が高鳴る方が勝りました。

｢昨日もその前も、その前の日もずっと一緒だったでしょ？｣

比与太｢う、うん｣

｢きっと明日も会社の前で待ってるんでしょ？｣

比与太｢うんっ。待ってる！｣

｢なのに、まだ一緒にいたいの？｣

比与太｢居たいよ！居たい・・・｣

｢もう付き合ってるのに？｣

比与太｢うん、そうだよ。

・・・恋人になったからこそ、離れたくないんだよ｣

｢・・・っ｣

辛抱たまらなくなった比与太

とうとうAさんにキスをしました。

初めての2人のキスは、比与太がそっとAさんの唇に触れた程度

それでも、比与太はAさんとの初キスに感動し

無意識に涙が溢れ出しました。

比与太｢・・ッヒック！・・・ヒック！｣

｢っふふ(笑)何泣いてんの～？あはは！｣

比与太｢っだぁーってぇ・・ヒック！・・・Aちゃんとチュー・・・ヒック｣

｢ふははっ！｣

比与太｢あんなに嫌われてたのに・・・ヒック・・ちゅーだなんて・・・ヒック｣

｢ふふっ(笑)｣

あまりの比与太の泣きっぷりに

Aさんはちょっとだけ比与太を可愛く感じました。

そして・・・

ぎゅぅ

Aさんは初めて自分から比与太に抱きつきました。

比与太｢っ！？Aちゃん・・・。

もう一回、して良い？ちゅー。｣

｢ふふっ(笑)いいよ｣

比与太｢っ！？｣

あまりのAさんのかわいらしさに

比与太の涙は更に倍になりました。