大嫌いって言わないで３ (ページ37)

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比与太｢Aちゃん。

俺達、もう付き合ってるわけでしょ？｣

ドアを背にAさんを立たせた比与太

片手をドアに肘をつくようにし

Aさんとの距離をとても縮めました。

所謂、″壁ドン″です。

｢うん。昨夜から｣

比与太｢じゃあもう・・・我慢しなくて良いよね｣

比与太はそう言うと、ゆっくりAさんへ顔を近付けました。

あと数ミリで唇が重なる寸前

比与太はピタリと止まりました。

比与太｢今日は止めないの？・・本当にしちゃうよ？良いの？｣

行動に移した比与太でしたが、いつもものすごい勢いで拒まれる事がトラウマになりつつ有り

ビクビクしながら最終確認をしました。

｢良いよ？もう付き合ってるんだし｣

ノープロブレム、といった感じのAさんに

比与太はパァっと笑顔になりました。

比与太｢ホントっ！？じゃあ遠慮無くっ｣

比与太がAさんに襲いかかろうとしたとき

｢この部屋には女の子入れてたの？｣

Aさんは寸前のところで比与太にそう聞きました。

比与太｢あっ・・・そのっ・・・｣

蘇る記憶。

そうです。高校生の比与太は、この部屋で何人もの女の子を【ﾋﾟｰ】←自粛

｢ここには連れてきてたのね｣

比与太｢あ・・・うん。でもっ！高校生の時でっ……｣

｢高校生ねぇ・・・。あのチャラさ全盛期の時ね｣

比与太｢う″・・・｣

｢この部屋には色んな思い出があるのねぇ～～～｣

比与太｢・・・。｣

もはや戦意喪失。

比与太は壁ドンしたままうな垂れました。

｢あ！風太君にその頃のこと聞いてこようかなぁ～！あぁ！それが良い♪ルンルン｣

Aさんは比与太の隙を突いて部屋から出ていくと

驚きの早さで風太の部屋のドアをノックしていました。

ｺﾝｯｺﾝｯ！

｢風太くぅ～ん！教えて欲しいことがあるんだけどぉー！｣

比与太｢ひぇっ！！｣

恐ろしさを感じた比与太は、Aさんを止めに走ると

風太の部屋のドアが開きました。

風太｢どっどうしたのっ！？｣

｢学生時代の比与太の話が聞きたいの。｣

比与太｢風太ッ！余計なこと言うなっ！

Aちゃん！帰ろっ！俺のマンション！今すぐ帰ろっ！｣

パニックになっている比与太を横目に

風太は答えました。

風太｢あぁ。毎日違う女の子が部屋に来てた話し？｣

比与太｢ブーーーーーッ！！！｣←暴露されて吹いた。

｢あっはっは(笑)そう！その話っ！｣

Aさんは楽しそうに笑いました。