大嫌いって言わないで３ (ページ2)

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比与太｢っ・・俺っ・・・ｯﾌ・・ホントっ・・どうしようもないバカで・・・ﾌﾌｯ・・・｣

自分のしてきたことは何も意味を持たず

その時その時を、ただ楽に楽しんでいただけ。

しかし、大切な人が出来た今

それがどんなに空っぽだったのかを、嫌というほど知った比与太

バカで空っぽな、どうしようもない自分を

見捨てず、優しい言葉をかけてくれたお兄さんに

比与太は心から感謝するのでした。

比与太｢こっ・・こんな俺にっ・・ﾌﾌｯ・・こんな俺にっ・・・ありがとうございますっ・・・ﾌﾌｯ・・・ありがとう・・ございますっ・・｣

テーブルに頭を擦りつけるほど

比与太はお兄さんに向かって感謝の気持ちを伝えました

兄｢しかし、妹ながら容赦なねぇなぁ～(笑)｣

ナユカ｢まぁ、でもAちゃんの良いところでもあるわよね。

スパッと言っちゃうのって。｣

兄｢Aなりに、比与太と向き合ってんだろな。

その、『好きになる努力』つてやつ｣

ナユカ｢まだマイナスなのね、比与太くんの評価(笑)｣

比与太｢はい・・・｣

ナユカ｢早く、プラスマイナスゼロになると良いわね｣

比与太｢はい。頑張ります｣

兄｢・・・で？その爆乳はどうだったわけ？｣

比与太｢・・・えっ？｣

ナユカ｢このゲスやろう。1回○んでこい｣

兄｢じょ！冗談だよーっ！ナユカーっ！｣

安定のカップルコントに、比与太の涙も止まり

また明日からAさんに好きになってもらえるように頑張ろうと強う心に決めた比与太

その日のお酒はとても体にしみました。

一方Aさんは、そんな比与太の決意なんぞ気にすることなく

翌日も元気に出社しました。

｢おっはよーございまーすっ！｣

『おはよ～う』

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢ねぇ？A？｣

｢ん？なにぃ～？｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅと隣同士のデスクで、今日の仕事を確認していると

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅは何だかソワソワしながら声をかけてきました。

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢私さ・・・彼にプロポーズされちゃった｣

｢(ドンガラガッシャーン！！)｣←驚きのあまりデスクの上のものを落としたらしい。

｢えぇっ！！プ！プロポーズ！？｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢うん・・♪″この先の人生君と歩いて行きたい″って・・ｷｬｯ!｣

｢もうプロポーズかぁ！早くね！？｣

そうですよね～。

2人が付き合ってまだ数ヵ月程ですもんね～

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢スピード婚、ってやつ？ムフフ♪｣

｢スゲー……。

おめでとっ!ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅっ！｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢うんっ！ありがと！｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅさんは、満面の笑みでそう返事をしました