ボンゴレ10代目の妹はWTの世界に転生したそうです。【第4幕】 (ページ18)

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不穏な再会1 ページ18

個人任務に集中して半月…いや１ヶ月ぐらい
経つ頃、また本部へと足を運んだある日の事だった。

「(名前)さん?……お久しぶりです!!」

「久しぶりね准。」

「ウチの隊にエースが誕生したんですよ!!」

「あらそうなの?」

私が玉狛に引きこもっている間に嵐山隊に
エースが誕生したらしい。

ここ最近の入隊者は才能マンだらけだって
誰かが言ってた気がする。

良いことだね、才能を活かして頑張ってもらいたいものだ。

「隊長兼エース、多忙の荷も少しは軽くなったかしら?」

「肩の荷は……少しだけ。仕事と任務は相変わらずですけどね。」

「任務の方なら手伝ってあげられるけど…。
広報はねぇ～私じゃどうにも出来ないし。」

「(名前)さんも広報だったら良かったんですけどね。」

冗談なのか本気なのか……少しばかり真剣な口調
の准の言葉を流しながらその新人とやらが今、
個人ランク戦しているとかで一緒にブースに行くことになった。

見定めてほしいとは口にしなかったものの、
これからの助言が欲しいのだと思う。

肝心な事はいつも隠すから解る。

准はいっつも損な役回りをする。
…自分に出来ることは全部やろうとするから。

「あ、今丁度終わったみたいですね…。」

ブースに付けば、既に模擬戦は終わっていた。
数値だけ見ると7-3という新米にしては目覚しい
記録だと言える。

…エースを任せられるだけの力はあるってことね。

「もうすぐ出てくると思うんですけど…。」

キョロキョロと辺りを見渡す准を横目にその
新米エースの姿を待つ。

「嵐山先輩!!」

女の子特有の花のある高い声。
然し、そこには甘ったるい音は無くキリッとした
佇まいの声色。

「＿＿＿＿木虎!!」

人の波をかき別けて現れる少女。
ショートヘアの黒髪に紫の瞳に綺麗な顔立ち。
なるほど、広報なのも頷ける凛とした姿勢。

…しかし、そんな単純な感想を口に出すには
あまりにも距離を置き過ぎた。

それが正しい選択だった故に動揺と不安が私の
身体を芯から縛り上げた。

懐かしさと焦りが頭を支配した。
見覚えのあるその陰に身体が固まる。
…呼吸が止まり、そして心臓が跳ね上がった。

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「＿＿＿＿＿＿＿＿藍?」

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