ヒーロー恋夢【ヒロアカ短編集】

　〃　　*溢れた* ページ8

貴女side





それからの



瀬呂との遊びはとても楽しくて




凄いオシャレなお店に入ったり



遊園地で色々乗り回ったり





まるでカップルみたい。なんて








思っちゃうんだ









本当、






なんで私となの？








「瀬呂」


「？なんだよ」







名前が口から溢れて




少し前を歩く彼と、夕日が重なって、







「どうした？」







あまりに綺麗な姿に








『……すき』









想いも溢れた







「……！」







目を見開く彼に私も驚く








私何言って……！？








『一目見たときから好きだった。



知ってる？

試験で隣になったときから、








私の高校生活今まで、全部瀬呂でうめ尽くされてるんだよ』








想いは溢れて、溢れて









溢れたものは消えてしまう




留めておけなかった。





どうせ私の想いも消えるのだ








全て吐きだしてしまえばいい









全て消えるのだから……



「なに言ってんだよ


バカはAな





はい、これ」



『花……？』




出したものは花で




『な、んで……？』


「Aが好きだから


明日、Aの誕生日だから、タイミング的には良いと思ったんだけど……」


先、言われたな。なんて



嬉しいよ。声も出ない。



「明日誕プレ一緒に選ぼうぜ」



いいよ、今日がプレゼントみたいなものだから。




こんなに嬉しいもの、初めてもらったから。





花をぎゅっと抱きしめて




『瀬呂、好きだよ。』



溢れた花は拾ってくれた




「俺も、好き。」









溢れた想いは消えなかった









「俺も試験から好きだった


一目惚れだったけど、おんなじもんなんだな。」


『え〜凄い！なんか繋がってんじゃない？』



「なんだそれ」









*溢れたものは*
*消えるとは限らない*



〜〜〜〜
渡した花はペチュニアです。
意味は『あなたと一緒なら心がやわらぐ』、『心のやすらぎ』です。


瀬呂くんが知ってたかどうかは皆さんのお好きなようにご想像下さい。


口調とか凄い不安です…… 『こんなの瀬呂くんじゃない！！』って方、すみません……。


瀬呂くんは女心分かってる系男子だと思ってます。(唐突)


リクありがとうございました！


評価等よろしくお願いします！


水翠さん、ミサキ@さん、コメントありがとうございました！！

轟焦凍 *うどんor蕎麦* くるみ様ﾘｸ→←瀬呂範太 *友達* あるみかん様ﾘｸ

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