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小鳥の囀りが寝起きの耳に心地いい。
もぞ、ともう一度布団に包まってから昨日のトントンから受けた柔らかくも苦しい感触を鮮明に思い出してしまい、気持ちの良い朝から月曜朝以下の目覚めの悪い物へと変わってしまった。
………そうだ、あれは夢か。いやいや、あんな悪夢を見せるだなんて一体どれだけストレスが…。
「おはよう、A♡」
『……でっすよねー…』
開幕からテンションの高いチーノで現実を受け入れる。
どうやらベッドまで彼が運んでくれたらしく(昨夜ジャンケン大会で勝ち取ったとかうんぬんかんぬん)、ついでに寝るのも付き添ったらしい。いや何勝手に決めてるんだ。
はぁーーー、と長い長い溜息をつくとチーノは途端に眉を吊り下げた。
「……ごめんなさい、いつもショッピと寝てるのが羨ましくて…あかんかった、よな、？」
『えっ！？あ、いや、怒ってる訳じゃなくてね…！』
こういう泣きそうな顔にはめっぽう弱い私は彼の演技だとしても放っておく訳にはいかず、頭を撫でようと伸ばした手をガッと掴まれる。
それだけで留まったのなら良かったのだが、彼はあろうことか目の前で私の手を舐め始めた。
『ちょっ！？』
「ん〜〜…すべっすべ、おまけに甘い匂いするし……」
『ひぁっ、ちょちょちょ…！！』
彼は指、手のひら、手首、と徐々に範囲を広げていって整っている顔が少しずつ近づいてくる感覚に腕を引っ込めようにもあり得ないほど強い力で捕まえられているらしく、ビクともしない。
『だ、だれか…ロボ…………』
「…ふふ、誰か呼ばないんですかぁ？」
いつも何かあった時はロボロを必ず呼んだ。
しかし、昨日のトントンのような事態が頭を掠めて肝心なところで言葉が出ない。
チーノは楽しげに、そして無邪気な笑い声を上げてまた距離を詰めた。
「Aちゃん朝ごはんやでぇ」
逃げ場が無く、諦めの心が現れ始めた時に入り口で開け放した扉の所にオスマンがニコニコと私達を見つめていた。
チーノは無言の圧力を感じたらしく、そろー、と離れて観念したように大人しく部屋から出ていく。
『あ、ありがとう、オスマン』
「んーん、俺はなーんもしてへんよ？ただ消毒はしような？」
そう言って執念を感じさせるほど私の左手をウェットティッシュで拭いていった。
今日は下着の留め具が外れていない事に気がついたのは丁度その時。
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きつね君。(プロフ) - かなり前に完結してしまったようですが、改めてこのようなまぢ神作品を世に送り出してくれておりがとうございます！！！完結おめでとうございました(？？) (2023年4月14日 0時) (
レス) id: f4cd021470 (このIDを非表示/違反報告)
きつね君。(プロフ) - ヤンデレってたりヘラってる子達が性癖だったので、このような作品に出会えてうれしいの極みです！R指定作品を読んだのはこの作品が初めてなのですが、もう表現力も高すぎるし設定がまず神だったのでひとりでニヤニヤしてました() (2023年4月14日 0時) (レス) @page33 id: f4cd021470 (このIDを非表示/違反報告)
りこち(プロフ) - 色々とどストライクでした！ご馳走様です！！可哀想可愛いは正義！！！！ (2021年2月28日 15時) (レス) id: 7094782543 (このIDを非表示/違反報告)
青年A(プロフ) - マイソさん» ありがとうございます、どうぞどうぞこれからもうはうはしてください（笑）何気なくつくった作品をそう言って頂けて大変嬉しいです！ (2021年1月3日 15時) (レス) id: 071d1f2325 (このIDを非表示/違反報告)
マイソ - す！ (2021年1月3日 14時) (レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
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