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『ただい……』
「おかえりA！！」
『いったぁ！？』
やっと両手を解放してもらえたと思ったら巨体が自分めがけて猛突進、某モンスターゲームの「効果バツグンだ！」が頭で再生される。
後ろにふらりとよろけたがトントンが支えてくれて事無きを得た。
突進してきた者の正体はシャオロン。いつもだったらチーノも遅れて来るのだが、本日彼は生憎の料理当番。それでも腰が砕けるんじゃないかってくらい飛びつかれるのは勘弁してほしい。
「こらシャオロン、いい加減やめたれ、Aが辛そうやろ」
「Aと同じマフラーで帰ってくるトントン君が悪いでーす」
『いやあの…ガチで退いて…』
「Aも照れんでええや〜〜んっ！」
『痛い痛い痛い！！？』
腕を回されている腰からミシミシと悲鳴をあげる。
成長をして力も大人になったと言うのにシャオロンは力の加減をしらないかのように振る舞うのが最近の悩みだ。
目の前がチカチカしてトントンの焦る声も遠くなってきた所で腰の圧迫感がスッと消えた。
前に倒れた私を抱きとめて軽々と横抱きした人は誰だろう、視線を動かすとオリオンブルーの瞳が間近にあった。
「ゴラァシャオロンッ！！これでAが死んだらどないせいっちゅう話やねん！！」
『…コネシマ』
「A、大丈夫か？この辺はよーわからんからオスマン先生にパスするからな」
ぐったりしてしまったために彼の肩に頭を預けると私を持ち上げた腕に力を入れられる。
怒鳴声とは反対に私を気遣う優しい声色に頷くと横抱きにしたまんま彼の名前を呼んでいると扉の隙間からひょっこりと現れて元気のない私に血相を変えた。
「A！？……誰や、こんなことにさせたん輩は」
「あ、シャオロンです」
「…シャオロン、後でツラ貸せや」
シャオロンはビクッと肩を震わせてトントンの背中に隠れるが、原因の種である彼に優しい筈がなく、首根っこを掴まれて前に出される。
グルッペンはその成り行きを完全に高みの見物というのか、ゲスな笑い声を上げて爆笑しているのだった。
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きつね君。(プロフ) - かなり前に完結してしまったようですが、改めてこのようなまぢ神作品を世に送り出してくれておりがとうございます！！！完結おめでとうございました(？？) (2023年4月14日 0時) (
レス) id: f4cd021470 (このIDを非表示/違反報告)
きつね君。(プロフ) - ヤンデレってたりヘラってる子達が性癖だったので、このような作品に出会えてうれしいの極みです！R指定作品を読んだのはこの作品が初めてなのですが、もう表現力も高すぎるし設定がまず神だったのでひとりでニヤニヤしてました() (2023年4月14日 0時) (レス) @page33 id: f4cd021470 (このIDを非表示/違反報告)
りこち(プロフ) - 色々とどストライクでした！ご馳走様です！！可哀想可愛いは正義！！！！ (2021年2月28日 15時) (レス) id: 7094782543 (このIDを非表示/違反報告)
青年A(プロフ) - マイソさん» ありがとうございます、どうぞどうぞこれからもうはうはしてください（笑）何気なくつくった作品をそう言って頂けて大変嬉しいです！ (2021年1月3日 15時) (レス) id: 071d1f2325 (このIDを非表示/違反報告)
マイソ - す！ (2021年1月3日 14時) (レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
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