064：もう戻れないよ ページ16
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霞ませる正体が
タバコの煙だって気づいたのは
ユウリさんが戻ってきてからで
思考の回る速度が
随分遅くなった私は
大した返事も出来なかった
ユウリ「(あなた)……ちゃん？」
ケイト「……あ、」
「すみません。帰り、ます……」
追いつかない頭で
バッグの中から財布を取り出して
ユウリ「……！」
ケイト「え、っと……」
ユウリ「……(あなた)ちゃんっ、」
灰皿にお札を挟んで
席を立った瞬間に
ユウリさんの声が聞こえたけど
じっとしてられなくて
いてもたってもいられなくて
俯いたまま
逃げるように
薄暗い空間から逃げ出した
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「……っ！」
ヒカル「(あなた)ちゃん？……、どうした？」
扉を開けた目の前には
タイミング悪く
ヒカルさんの姿
私の様子に気がついたのか
優しい表情で顔をのぞき込む
「なんでも、な……」
ヒカル「……待って、」
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通り過ぎようとする私の腕は
すぐ、ヒカルさんの手につかまって
どうしていいか分からなくて
何も考えられなくなった私は
ただただ
呼吸が苦しくなるだけ
「はな、して……っ」
ヒカル「……無理」
「や……っ、」
ヒカル「(あなた)ちゃん、ねぇ」
掴む手が
少しだけ強くなって
逃げられないことも
誤魔化せないことも
頭の中で整理がつかないから
溢れてくるものも止まらなくて
幼い子みたいに
言葉がとめどなく出てくる
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「も、無理です……っ」
ヒカル「……なにが無理？」
「待てない、から……」
ヒカル「……」
「もう……ダイキが居ないの……無理なんですっ、」
苦しいし涙は止まらないし
たぶん
すごくひどい顔してる
ダイキが仕事辞めてたって
どういうこと？
いつから？
じゃあ今は何処に居るの？
頭の中を埋め尽くす疑問で
あっという間に押しつぶされて
ヒカル「……、おいで。(あなた)ちゃん」
アルコールのせいなのか
悲しい気持ちのせいなのか
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「ヒカル、さん……っ……」
ただただ
ヒカルさんの胸の中で
泣き続けることしか、できなかった
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圭人LOVE - リトラなくなっちゃいますね。。悲しい。。またJUMPが活躍できる場所ができれば嬉しいですね！ (2019年9月12日 15時) (
レス) id: 366b2b5161 (このIDを非表示/違反報告)
▼SOLA(プロフ) - 圭人LOVEさん» 同じくです(ノ)ω(ヾ)楽しみがたくさんでめちゃくちゃ嬉しいですよね(＾ω＾) (2019年9月10日 14時) (レス) id: 5232f55703 (このIDを非表示/違反報告)
圭人LOVE - ですよね！全形態予約しちゃいました（笑） (2019年9月4日 15時) (レス) id: 366b2b5161 (このIDを非表示/違反報告)
▼SOLA(プロフ) - 圭人LOVEさん» お返事遅くなってすみません( ; _ ; )アルバム朗報にワクワクが止まりませんよね(ノ)ω(ヾ) (2019年9月4日 8時) (レス) id: 5232f55703 (このIDを非表示/違反報告)
圭人LOVE - そうですよね！もう何十回も見返してます！！ (2019年8月27日 17時) (レス) id: 366b2b5161 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：▼SOLA | 作成日時：2019年5月20日 10時
