025：照らす方へ ページ26
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(あなた)……、(あなた)＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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ダイキ「……(あなた)っ、」
「ん？んぅ……」
気づいたら
左側からダイキの声
ダイキ「着いたから。早く降りてこい」
いつの間にか
目的地に着いていて
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「へ……、すごい……」
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ダイキの向こうに見えたのは
綺麗な浅瀬の海
ダイキ「なに突っ立ってんだよ、ほら」
ダイキに手を引かれて
足元を確かめながら
太陽の照らす方へ歩いた
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「はじめて……かも」
ダイキ「ん？」
「海、ちゃんときたの……はじめて」
ダイキ「は？バカなのお前」
「バカって……」
ダイキ「うそうそ」
とられていた手が
自然と繋がれたけど
「海キレイだね……」
その手も気にならないくらい
ただただ
目の前の景色に見入っていた
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ダイキ「……なんかねぇのかよ」
「……なんか？」
ダイキ「いや、んー……」
少し困ったように
ダイキは目線を少しあげた
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ダイキ「……俺ら、お互いの話あんましねぇじゃん？」
「そうだったね」
ダイキ「だから……その、少しそういう話しようかなって」
「ふふ、いいよ」
ダイキ「なに笑ってんだよ」
「んーん、……へへっ」
ぎこちない表情と
ぎこちない言葉に
自然と笑顔が生まれる
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改めて合わせた目線から
温かい空気に包まれて
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ダイキ「んっと、俺さぁ……」
繋いだ手は離さないまま
綺麗な太陽を眺めながら
ダイキは、話し始めた
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作者名：▼SOLA | 作成日時：2019年4月3日 11時
