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二話 ページ6

『あれ、後輩くんえ〜とたしかスガくんだよね、大地が言ってた、ダメだよ屋上は立ち入り禁止なんだから』





菅原「アハハ、先輩もですよね」





別の昼休み、またあのギターの音が聞こえて扉を開けたらまた先輩がいた





『私はいいの、てか、スガくん言い訳していいわけ?』




菅原「っ……」




してやられた




A先輩は三年の先輩達から氷の女王って呼ばれてる




それは氷のような真顔ではなく





氷のように冷たいダジャレのせいだ




『うーん、イマイチ?また考えなきゃ』




いやもうお腹いっぱいです…




そう言って先輩はまたギターを弾きながら歌った




急だなって思った




でも





それ以上に





『〜〜♪』




なんて綺麗な歌声なんだろうと思った




あの口からあんなダジャレが出てくるって初対面の人は驚くだろうな




俺はこの歌声をただただ聴いて




その姿に見惚れていた





時間が少しの間止まった気がした




_______



『あぁ、なんか歌いすぎた、そろそろ大地来そうだな』




先輩はそそくさと逃げるようにギターをしまう




菅原「あ、そういえば大地とどんな関係なんですか?」




あんなに仲良かったから、俺は不思議に思って聞いてしまった




『なんだい、スガくん、嫉妬?』





氷のような無表情で聞いてくる





菅原「からかわないでください、気になっただけです」




『腐れ縁ってやつだよ、小学校から同じなの、ほぼ私のお父さんって感じ、私のほうが先輩なのにね』




少し困ったようにはにかむ




またその顔




菅原「先輩、もっと笑ったらどうですか?」





『私はいつでも笑顔だよ』




いや笑えてないよ





菅原「先輩って緑化委員会ですよね?」





『ん?そうだけど』











菅原「委員会に行かなくていいんかい?」



















あれ?




俺スベった?




『ふっ、あはは!!』




と思ったのも束の間




A先輩は吹き出した




良かった、うけた




『やるねぇ、スガくん!!』




菅原「先輩やっぱり笑ったほうが可愛いですよ」





『おぉ〜、スガくんもイケメンだからねその笑顔キレイだよ』






みんなにとって先輩が氷の女王なら






今の先輩は




菅原「春のお姫様みたいだ」




『ん?スガくんなんか言った?』




菅原「いえ、何も!」





それから俺と先輩はよく絡むようになった

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ハイキュー全員推しです - いろんなお話あって嬉しいです!あとリクエストで角名とぼっ君が見たいです!! (2月15日 20時) (レス) @page13 id: e7c8a5fbda (このIDを非表示/違反報告)
ごまmochi - 氷飴さん» えぇぇ、もったいないお言葉研磨くんまた受験終わったら作っていきます!!リクエストありがとうございます!! (1月31日 19時) (レス) id: ec5bf7374e (このIDを非表示/違反報告)
オラ、ウータン!! - 氷飴さん» 共感者だぁぁぁぁぁ!!!ホントにそのとうりです!! (1月8日 23時) (レス) id: 0becf83ead (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - オラ、ウータン!!さん» それ私も思いました、この作者さん神です、全員最高です、よかったらですけど研磨くんの小説書いてください!! (1月7日 18時) (レス) @page11 id: 59db23dbeb (このIDを非表示/違反報告)
オラ、ウータン!! - 更新まっとりまぁぁぁぁぁす!!! (1月7日 18時) (レス) @page11 id: 0becf83ead (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ごまmochi | 作成日時:2025年1月6日 17時

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