episode6 ページ7
旭「俺にあげたって…どうせ、決めらんねえよ…。」
西「…っ、打ってみなきゃ分からねえだろうが！！次は決まるかもしれないじゃねえか！！！」
西谷が旭さんに掴みかかる。
バキｯｯ
旭さんの足元にあったモップが折れた。
止めなきゃ、
試合に出られなかった俺でも、せめて、少しだけでもみんなの支えになりたい。
また、練習して、頑張ろうって、
貴「誰も悪くない、相手が強かった。旭さんも西谷も、全員が必死に戦ってただろ」
2人の間に入って優しく諭すように言う。
旭さんに伸ばしかけていた手が勢いよく振り払われた。
旭「お前に、何がわかるっっ！！！」
ドクンッ
心臓が痛い。
そうだ、試合に出てもいない俺に何がわかる
大「おい旭！！！」
旭「あ、…ごめ、んA。俺は…」
ドクン
何か、言わないと、
普段から迷惑ばっかりかけてその癖試合には少しも出られなくて、見てることしかできなかった俺に、
ドクン
西「俺が繋いだボールをアンタが勝手に諦めんなよ！！！！」
できない、
俺には、何も
こいつらの喧嘩を止めることも、
気持ちをわかってやることだってできない。
貴「ｯ…」
ああ、まずい
こんな時に発作かよ
菅「…A？」
発作を無理やり止めようと、息を止める
貴「…ｯ、ﾊ､ｧ…」
菅「A！」
菅原さんが心配そうに俺の名前を呼ぶ。
こんな時まで俺は迷惑しかかけられないのか。
驚いたように全員がこちらを見た。
その声に応える余裕もなかった。
ﾄﾞｻｯ
──────────
あの時、そのまま倒れた俺は救急車で運ばれたらしい。
貴「あー、くそ…。」
“お前に何がわかる”
その言葉が頭の中で何度も再生された。
貴「そうだよなぁ」
あれから時間が経っていくらか気持ちは落ち着いたものの、旭さんと顔を合わせることは出来なかった。
分かってはいたけど、実際に言われるとやっぱきついな。
菅「A」
少し前のことを思い出していると後ろから菅原さんに声をかけられた。
菅「ここ、思い出しちゃうよな」
貴「…はい。」
少し間を置いて菅原さんが口を開く
菅「旭は、さ。あん時お前に言ったのは、
貴「いいですよ、気にしてないので。 」
そう被せるように言う
菅原さんが俺に気をつかってくれているのが分かったので大丈夫、と笑ってみせた。
菅「A……」
俺は逃げるようにその場を離れた。
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琥覇(プロフ) - のぬさん» 前々から読んでくださってる方ですか！？！？読み続けてる方がいてくれたことがとても嬉しいですありがとうございます😭更新頑張りますこれからもよろしくお願いします😭😭 (2022年7月29日 0時) (
レス) @page18 id: e119c19a28 (このIDを非表示/違反報告)
のぬ(プロフ) - 5年、とはいわずとも4年間くらい、見かけるたびに読み返してました！まさか更新されてたなんて本当にびっくりです笑 続きを楽しみにしてます☺️☺️ (2022年7月27日 18時) (レス) @page12 id: 039e05deff (このIDを非表示/違反報告)
琥覇(プロフ) - 有機物さん» ありがとうございます！しばらく更新はゆっくりになりますが引き続き楽しんでもらえれば嬉しいです！！ (2022年7月19日 14時) (レス) @page18 id: e119c19a28 (このIDを非表示/違反報告)
有機物 - 一日で読みつくしちゃいました更新やテスト勉強も頑張ってくだたい (2022年7月19日 0時) (レス) @page17 id: 0d1fd7f194 (このIDを非表示/違反報告)
琥覇(プロフ) - しろさん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2022年7月8日 0時) (レス) id: e119c19a28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥覇 x他1人 | 作成日時：2017年12月11日 17時
