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諸「陽鬼！」
「諸泉君。抜け出してこられたんだね」
諸「ああ。村人は…無事のようだな」
「何とかね。南京錠か…鍵持ってないから壊すよ」
苦無の反対側の部分でたたいて南京錠を壊し、牢を開けた。
「皆大丈夫？」
「は、はい…あの、僕達助かるんですか…？」
「安心して、そのために私達が来たの。歩けそう？」
「はい、何とか…」
「…歩けない、だっこ、」
青年2人は自力で移動できそうだったが、女の子はぐずってしまった。
諸「だ、大丈夫か？ほら、お兄ちゃんの背中に…」
「お兄ちゃんや！お姉ちゃんがいいッ！」
諸「…」
「元気出せよ諸泉」
諸「でも、お前この子を抱っこして脱出できるのかよ」
「どうだろう、八方斎様は担げるんだけど」
諸「…大丈夫なようだな」
「じゃあ、私にしっかり捕まってるんだよ」
「うん！」
諸「外が騒がしいな…ドクツルタケの忍者隊がこちらに向かっている。早く出るぞ」
「りょーかい」
「うわ、燃えてる…」
地下牢から出た時、城の中に少し火の手が回っていた。おそらく煙硝蔵の爆発から移ってきたんだろう。
「ほらああぁぁぁ」
諸「ま、まだ火が回ってきていない！今のうちに出るぞ」
「でも気を付けて。いつ燃え広がるか＿＿＿」
ｻﾞｸｯ
「ひえぇい」
身体のすぐ近くを苦無が通り、壁に刺さった。
「火にばかり気を取られていたようだな」
諸「くっ、ドクツルタケ忍者…！」
ド「たった2人でここに乗り込んでくるとはねぇ…おや嬢ちゃん久しぶり。君本当にドクタケの人間になったんだね」
「…今あなたとお話している時間はありません」
ド「つれないね」
2人はドクツルタケ忍者に出くわしてしまったがために、中々城から出られそうにない。
諸「数が多すぎる…！」
「あれだよ、ゴキﾋﾟｰは1匹いたら100匹いると思えってやつだよ」
諸「冗談言ってるバヤイか！」
本当に冗談を言っているバヤイではない。実力はさておき、如何せん2人に対してドクツルタケ側の数が多い。それに、子どもたちをかばいながらとなると守り中心になるため、出来る攻撃が限られる。
「とにかく、この子たちは何があっても怪我させないよ！」
諸「当たり前だろ！」
ｸﾞｯ
「いったいなぁ…」
Aの子どもを抱いている方の腕に手裏剣が刺さってしまった。
「お、おねえちゃん！血！」
「大丈夫、」
非情にも、2人への攻撃の手は止まない。劣勢に立たされていた。
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いちごもんすたー(プロフ) - しょーぞーさん» コメントありがとうございます！今後も頑張ります！ご意見参考にさせて頂きます。 (2021年10月3日 23時) (
レス) id: 9d6884059d (このIDを非表示/違反報告)
しょーぞー - こんにちは〜いつも楽しく拝見してます^o^後者のドクタケに戻ってもらうに是非一票入れさせて下さい〜 (2021年10月3日 13時) (レス) @page50 id: fc776c6f0e (このIDを非表示/違反報告)
いちごもんすたー - しょーぞーさん» そう言っていただけて嬉しいです…！これからも頑張ります！ (2021年9月27日 0時) (レス) id: 4f0800c484 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもんすたー - さくらさん» コメントありがとうございます！今後もちまちまとですが頑張ります！！ (2021年9月27日 0時) (レス) id: 4f0800c484 (このIDを非表示/違反報告)
しょーぞー - とっても面白いです！連載ありがとうございます！(;o;) (2021年9月26日 20時) (レス) @page22 id: fc776c6f0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮生 | 作成日時：2021年9月16日 21時
