お姉ちゃんは男の人達を連れてくる【稲荷崎】【宮侑】 (ページ6)

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しあんページ6

自分が妹や他人と違うのはなんとなく気づいていた。

周りの男子や女子、先生まで変に甘くて、優しくて。

それが容姿と人懐っこい性格からだと知る。

勉強はそこそこだけど、彼氏をすぐ作るし、化粧も小学生の頃からしていた。

肌が多少荒れていても、気にしない人は気にしない。

まあ、高校からはそういう訳にはいかなくなったけど。

髪の手入れや肌の手入れ、あざとい仕草に可愛さの研究。

女子に嫌われたっていい。

別に貴方達の為に可愛くなろうとしていないもの。

黒髪ロングのあざとい系女子。

バレー部のマネージャーで。

十分私は真面目だと思うけど。

父と母は平等に私達を見ているはずだけど。

何でかな。

賢い妹は顔は私以下でも何か惹きつけた。

ちゅるちゅるの髪に、細められた優しさが滲み出るような目。

ストレスも溜め込まない、チョコもお化粧もしない食べない。

料理に勉強。

将来の夢は看護師。

父母が医者だから必然とかじゃなくて、いつの間にか母性が出ていた感じだった。

私が忙しないのに対し、妹は淑やか。

だから精一杯、ズレちゃおうって、ピル買ってちゃんと買い揃えて、ズレちゃおうって。

そしたら。

「やっぱ興味あるんだ、ヘンタイじゃん」

「もしかして初めてなん？」

「やめたれやツム、ビビっとるやろ」

そしたら妹と正反対になった。

ズレた、大きく、大きく。