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懺悔室 ページ7
師範、と呼ぶ声が小さく響く。
師範は振り返り薄っすらと目を細めて私を見た。
眉間に皺は寄っておらず、恐ろしいほど優しい目。
けれどそれよりも柔らかな瞳を私は知っている。
甘露寺蜜璃への視線。
それも今は関係ない。
昔から私は屋敷に懺悔室なるものを置かせてもらっていた。
完璧な懺悔室ではない。
暖簾のようなもので光は通さず、幾重にも交差した木材で顔は見えない。
そして、師範には私を他人として聞いてもらうようにした。
今までは鬼を取り逃がしたこと、花瓶を壊したことなどに使っていたのだけれど、今日は違う。
私の記憶。
ひとごろしの記憶をお話ししようと思う。
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いぬお(プロフ) - 露亞さん» あ"り"か"と"ぉ"こ"さ"い"ま"す"伊黒さんほんとしんどいです (2019年12月30日 13時) (レス) id: 5294fb0fb4 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - 最高。伊黒さん尊い… (2019年12月30日 12時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
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