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少女の思い出 ★ ページ9

「いたっ」


大好きな友達のしのぶちゃんと歩いているとき、あまりにも歩く速さが速くって。


とうとう私は転んでしまった。

しのぶちゃんは私を見るなり、不機嫌そうに「どんくさいんだから」と、言う。



擦り向けて砂利や泥がついた膝を見る。


血が出ているところと桃色の皮膚が剥けてしまったところがすごく痛々しい。



しのぶちゃんが手を伸ばす。


「ぁ、いたっ」



顔を思わず歪めてしまう。


我慢しようと思ったけれど、神経に直接触れられているようで悲鳴をあげた。


「ごっ、ごめ、ん」


謝ると、しのぶちゃんは慌てて私の膝に井戸の水をかけて消毒する。



「焦らなくてもいいのに…」



そんな私にしのぶちゃんは「馬鹿!」と声を荒げた。




「しのぶちゃん?」



呼ぶと私に平手打ちをする。



「ばか、ばかぁ!破傷風になったらどうするの!」



「し、しのぶちゃん」




私をグラグラと揺さぶる。





あの日、しのぶちゃんはボロボロ泣いて私を叱った。



私が風邪を引いたときも。









ねぇ、どうして?








「しのぶちゃん薬学とかに詳しいの?どうして?」




「ふふ、どうしてでしょうね?」




「あ、消毒したいひとでもいるのでしょう?だって昔から世話を焼くのがすきですもの」






「…惜しいです」




俯くしのぶちゃんの頬は赤かった。

愛情☆→←劣等感を齧りにきて ☆



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紅葉(プロフ) - 両性愛者の件って、善逸君ですか? (2020年4月7日 15時) (レス) id: 9e5b6a6426 (このIDを非表示/違反報告)
ぶちゃ(プロフ) - あっっっっっ(尊死) (2019年12月18日 15時) (レス) id: fb2695ac36 (このIDを非表示/違反報告)
うぇい - んあ”っ!!、、、、好きィイィィィイィ!!更新頑張って下さい!!(・∀・)♭ (2019年12月15日 13時) (レス) id: 55820afc03 (このIDを非表示/違反報告)
レン - あぎゃああああああ見ました!!!!しのぶさん攻め攻めじゃないですかすき!!!!!!甘露寺ちゃんはどん攻め攻めになるのか楽しみです… (2019年11月28日 5時) (レス) id: a8756ff415 (このIDを非表示/違反報告)
いぬお(プロフ) - まめさん» あ、ありがとごじゃいやす (2019年11月26日 18時) (レス) id: 5294fb0fb4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いぬお | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年11月25日 18時

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