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「目標のために長く身を置いていられないのを分かった上で、私欲のために部隊の移動はできません」
「だから、その話お断りさせてください！」
がばりと身を折る。
「…顔上げてや！なるほどなぁ〜！」
しばしの沈黙の後、ゾムさんは明るい声を出した。
「せやからAは俺んトコ違くてショッピくんトコいったんやな！」
なるほど！お前〜！アホやなかったんやな！
と馬鹿にしながら私の頭の上に手を乗せて、両手でぐしゃぐしゃと撫でたくる。
「ちょっ！？髪！？」
「…それで、」
先ほどよりも近くなった距離、漆黒だと思われたフードの下で黄緑色が揺れる。
「A、お前トリップやろ？グルッペンからのオネガイ、なんでそんな真剣に聞いとんの？」
刺すような視線、逸らすことも思案することも許されず、私はアホなことを言った。
「なんか、ジャンヌダルクみたいでいいなって。」
「じゃん…？」
「忘れてください。…とりあえず、私が元居たところと比べると女性の扱いが不遇過ぎるんです。見て見ぬふりはできません。その足掛かりになれるなら、頑張りたいと思って。」
「…、そか！」
ゾムさんはニッと笑った後、私の上にあった大きな手のひらを両耳あたりまで下げてきて、ぐわっと頭を掴んだ。
「ヒッ！？」
「ならお前は今から俺公認の！俺の妹や！」
「え？」
そういえば、兄さんと行こうって言ってた挨拶、結局できてなかったけど兄さんが伝えててくれたのか。
「せやから敬語なし！」
「エッ！？」
「"ゾムさん"じゃなくて、"ゾム"！」
「無理ですって「"無理やでゾム"！」んな無理やり…！ァア、痛い！力入れないでください頭割れますって！」
「くははははは！！！」
結局その問答は私が折れるまで続いた。
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Aya(プロフ) - ボマー！？お前性格イケメンかよ！？多分任務失敗したら消されるからの自爆だろ!!!任務より自分の気に入った相手優先とかヤバい(途中までしか見てない人の勝手な感想) (2021年6月8日 3時) (
レス) id: b462e5db2b (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - ROM専さん» 勢いの良さに笑っちゃいました…！ありがとうございます（？） (2019年9月26日 7時) (レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
ROM専(プロフ) - mnちゃああああああああああ (2019年9月25日 20時) (レス) id: 19a3a955e7 (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - にーたさん» 周りに説明する時は丁寧だけど胸中ではズバッと決まってそうなのでこういう表現にしました！色々考えた結果の文字数なので刺さったなら嬉しいです！コメありがとうございました！ (2019年9月22日 10時) (レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
にーた(プロフ) - 46の一文に痺れました。語らないでズバッと切るところが最高にカッコいいです。 (2019年9月21日 23時) (レス) id: 8f97026b0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燕
| 作成日時：2019年8月23日 19時
