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「でも、」
今まで眼球と口以外の顔のパーツを一切動かさなかったショッピさんが、目を柔らかく細めた。
「まぁ…、頑張ったんやないですか？」
「！、あ"り"が"と"う"ご"ざ"い"ま"す"ッ！」
突然のことに驚いて、飛び上がるようにして立ったあと、目にたまった涙をボタボタとこぼしながら深く深くお辞儀をする。
音こそ小さいもののクスりと笑われた気配を感じとる。
初対面の時の嘲るようなものではなく、もっと別の、柔らかい感じ。
「うぇえ…」
「そんな泣かんといてくださいよ」
「褒められ"た"のがぁ、グスッ嬉し"く"て"ぇ！」
「昇格試験の時、普通にロボロさんとかめっちゃ喜んでましたよ」
「見"て"く"れ"て"た"ん"だぁ」
私が泣きながら部屋を出たところを万が一にでもマンちゃん達に見つかるとマズイらしいので(なにが？)、
ショッピさんが書類を片付けている傍ら部屋にいさせてくれた。
ぐしぐしと涙をハンカチで拭いながら部屋をぐるりと見渡す
「あんま見んといて下さい、あと突っ立っとらんで座ってええから」
書類を見ながらショッピさんが声をかけてくれる
マンちゃんの部屋と違い、家具や部屋の雰囲気全体がシンプルだ
ソファに座らせて貰い、しばらくして感情が落ち着いた頃にはもう、先程の柔らかい空気のショッピさんはおらず、すでに『幹部』の彼に戻っていた。
デキる男だ……
「ストレッチは欠かさず運動前後、朝晩かならず入念にすること。その感じやとシャオさん達そういうのは教えてないやろ？あとで隊の誰かに教えて貰ってな。」
「自主トレは必ず規定回数、食事も今日からは減らされんやろうからたんぱく質多めにとること。」
「…返事は？」
「ハイ！」
「今日はもう体動かさんでいいから、そのまま見学だけしといてください。」
____________
「今日ショッピ様に連れられてったけど、なにしてたの？」
と、たまたま隣になった上級兵の先輩に声をかけられる。
「いろいろと説教されました！」
たくさん食べられることに感謝しながらカレーを頬張る。すると先輩は合点がいったというような顔をした。
「あの試験の時の動き滅茶苦茶だったもんなぁ！よくあれで体壊さなかったぜ！」
「扱いがひどかったんだって？よう頑張ったな嬢ちゃん！」
やんややんやと先輩たちに周りを囲まれていく。
温かい雰囲気に慣れずあわあわとしていると視界の端で微笑んでくれている兄さん。
「"嬢ちゃん"…！すっごく、気に入りました！」
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Aya(プロフ) - ボマー！？お前性格イケメンかよ！？多分任務失敗したら消されるからの自爆だろ!!!任務より自分の気に入った相手優先とかヤバい(途中までしか見てない人の勝手な感想) (2021年6月8日 3時) (
レス) id: b462e5db2b (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - ROM専さん» 勢いの良さに笑っちゃいました…！ありがとうございます（？） (2019年9月26日 7時) (レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
ROM専(プロフ) - mnちゃああああああああああ (2019年9月25日 20時) (レス) id: 19a3a955e7 (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - にーたさん» 周りに説明する時は丁寧だけど胸中ではズバッと決まってそうなのでこういう表現にしました！色々考えた結果の文字数なので刺さったなら嬉しいです！コメありがとうございました！ (2019年9月22日 10時) (レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
にーた(プロフ) - 46の一文に痺れました。語らないでズバッと切るところが最高にカッコいいです。 (2019年9月21日 23時) (レス) id: 8f97026b0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燕
| 作成日時：2019年8月23日 19時
