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あまり気乗りしないが、実弥さんに頂いたおはぎを口へ運ぶ。
甘い…でも、甘ったるくない。
後味に嫌な甘さがない小豆。
程よく口に残るお米の食感。
これは…
『おいしい!こんなに美味しいおはぎ初めてです!』
「だろォ?みたらしよりおはぎのが…」
『いえ、みたらしの方が美味しいですが、このおはぎもなかなか…!』
「……ンじゃー次は、拳くれェデケェーみたらし食いに行くかィ?」
『え?!拳ですか!?是非!楽しみです!』
__食べ物は怖い。
あんなに警戒していたと言うのに、
気づけば、いつ行きます?なんて自分から約束を取り付けてしまっていた。
これが、私達の付き合った初日のらんでぶーでした。。。
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それからも、早く誤解を解かないとと思っていながらも…
『本当に拳くらいある…!』
「お前…それ5つも食えンのかァ?」
『余裕ですよ!余裕!桜餅も美味しそうだし、今度蜜璃と一緒に来ようー』
「あーやめとけェ。伊黒が連れて行くっつってたからよォ…」
『………なるほど!』
「だから、次来る時も俺となァ。」
『あー実弥さん他に一緒に行ける人いませんもんね!甘党バレたくないですもんね!』
「……。」
・
『なんですか…この美味しい牛鍋…っ!』
「…だよなァ。」
『はい…っ!美味しいですっ!』
「…俺のツレが好きな店でよォ…」
『いいお店知ってるんですね!お友達さん!』
「まぁなァ…
し!次はふぐ刺し食いに行こうぜェ。宇髄に勧められてんだけどよォ、まだ行けてねェんだわァ。」
『ふぐ刺し…美味しそうです…』
・
「A!カブトムシ見せてやるよォ」
『私クワガタ派です。うちのクワちゃん見ます?』
「カブトムシのがデケェーし、黒光りしててカッコイイじゃねェーかァ!」
『メスなんてGにしか見えません。』
「……テメェー」
『今度クワちゃん連れて実弥さんのお屋敷遊びに行きますね!』
「………おォ。」
『クワちゃんかわいいって言わせてみせます!』
・
『実弥さん、この後私の屋敷に来ませんか?』
「はぁ?!」
『ご馳走になってばかりなのは申し訳ないので、腕に縒りを掛けて手料理を振る舞います!』
「……マジかァ…。」
『マジです!好きなもの言って下さい!できる範囲でご要望お答えします!』
「…………………おはぎ。」
『…………………食後にお出しますね。』
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あさひゆうひ(プロフ) - 京華さん» ナニシテンノ?おめめ心配。寝ろ寝ろ寝ろ。 (2月5日 5時) (レス) id: 62b927337a (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - 初コメント失礼致します(いやこれ何でコメントしてないの?え?読んでたよね?と困惑。バグってんの?まぁいいや←)一気読みしてしまいました。惚れてくれてる実弥イイ!笑いながら読んじゃいました。眠いのに実弥熱が沸き起こって眠れないけど寝ます。また書いて。 (2月5日 1時) (レス) @page50 id: bb9635485e (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - なおさん» 完結して随分経つ話にコメントありがとうございます!とっても嬉しいです!鴉たち頑張りましたー! (2022年7月28日 23時) (レス) id: 62b927337a (このIDを非表示/違反報告)
なお - 鴉すごっ!天才やん そしてあさひゆうひさんもこのお話を考えれるなんて天才だよー 天才過ぎてヤバイ 不死川さんたちお幸せに!! (2022年7月26日 22時) (レス) @page50 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - 環さん» 環ちゃん!久しぶり…!まさか読んでくれたとは!!!オチを書きたいだけのお話でした。コメントありがとう!とっても嬉しかったです♥ (2022年4月7日 23時) (レス) id: 9c7376e839 (このIDを非表示/違反報告)
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