02. ページ2
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それでは、詳しく、順を追って話そう。
＿＿遡ること、1年前。
まだ私が鳴柱になる前の事だ。
(遡りすぎだろ、と言うツッコミは心の中に閉まっておいて頂きたい。)
私には長年想いを寄せる人がいる。
その方の名は、炎柱、煉獄杏寿郎さん。
彼との出会いは、
同期入隊で現恋柱、甘露寺蜜璃から彼の事を聞いている時だった。
「師範はね、とってもかっこいいお兄様なの！修行も楽しいし、可愛がってもらっているわ！」
他者の事をニコニコと満面の笑みで賛美する蜜璃に頬が緩んだ。
つられてコチラまで笑顔になり、うんうんと相槌を打てば、彼への称賛は更に続いた。
女の身でそんな立派な方の継ぐ子になれるなんて。
蜜璃も凄い。見込みがあるのだろう。
嬉しさ半分。悔しさ半分。
私も負けていられないなと意気込んでいれば、
「そんなに褒めてもらっては照れるな！」
よもや、よもやだ！と溌剌とした大きな声が後ろから聞こえ、蜜璃と振り返った。
するとそこには、
焔色の長髪に、男らしいキリリとした眉、熱い闘志を宿した大きな瞳が印象的な派手な風貌の男が立っていた。
息が止まった。
余りに綺麗な容姿に。
凛とした佇まいに。
一見しただけでも伝わってくる誠実さに。
見惚れてしまったのだ。
「師範！この子がAちゃんです！とっても可愛いんですけど、強いんですよ！」
『うむ！君がA少女か！甘露寺から話は聞いている！』
「……」
何の反応も示さない私に、む？と短く発した彼。
その声に我に返った。
こんな経験は初めてだったから、反応が遅れてしまった。
『……は、初めまして、炎柱様…！AAと申します。……か、階級は…、』
「うむ！君も俺の継ぐ子になるといい!!!」
『……へ？』
決まりだな！と
ニカッと白い歯を見せながら笑う彼は後光が差していた。
その瞬間、ズキューンと心臓を何かに射抜かれ、
私は胸を抑えてその場に蹲った。
「む！どうした？A少女！」
「Aちゃん！どうしたの？胸が苦しいの？」
『や、ヤラれました…』
「よもや！血鬼術の類か！」
「大変！早く蝶屋敷に行きましょう！」
『え？あ、違…』
残念ながら制止する私の声は怪力二人には届かず、あれよあれよと言う間に蝶屋敷に運ばれた。
そうして、診察をして下さったカナエ様にお約束の“恋”という病名をつけて頂いた。
こんな事で忙しい柱の手を煩わせたかと思うと、余りの自分の不甲斐なさに今度は頭を抑えて項垂れたのだった。
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あさひゆうひ(プロフ) - 京華さん» ナニシテンノ？おめめ心配。寝ろ寝ろ寝ろ。 (2月5日 5時) (
レス) id: 62b927337a (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - 初コメント失礼致します(いやこれ何でコメントしてないの？え？読んでたよね？と困惑。バグってんの？まぁいいや←)一気読みしてしまいました。惚れてくれてる実弥イイ！笑いながら読んじゃいました。眠いのに実弥熱が沸き起こって眠れないけど寝ます。また書いて。 (2月5日 1時) (レス) @page50 id: bb9635485e (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - なおさん» 完結して随分経つ話にコメントありがとうございます！とっても嬉しいです！鴉たち頑張りましたー！ (2022年7月28日 23時) (レス) id: 62b927337a (このIDを非表示/違反報告)
なお - 鴉すごっ！天才やん そしてあさひゆうひさんもこのお話を考えれるなんて天才だよー 天才過ぎてヤバイ 不死川さんたちお幸せに！！ (2022年7月26日 22時) (レス) @page50 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - 環さん» 環ちゃん！久しぶり…！まさか読んでくれたとは!!!オチを書きたいだけのお話でした。コメントありがとう！とっても嬉しかったです♥ (2022年4月7日 23時) (レス) id: 9c7376e839 (このIDを非表示/違反報告)
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