【あんスタ】プロデューサーが元暗殺者の件について〜４〜【暗殺教室】

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最近、蒸し暑い日々が続いている。



外に一歩出れば、ムワッとした空気に全身が覆われるのだ。



(暑い……)



手で顔を扇いでいると、ふと噴水に目が止まった。



(噴水……あそこに入ったら涼しいんだろうな)



なんて思いながらこの場を去ろうとしたその時、噴水から人の頭が見えたような気がした。



慌ててそこに近付くと、どうやら見間違いではなかったようで、本当に人が入っていた。



「ねぇ、そこには入らない方がいいんじゃない？」



「ぷかぷか…♪Aさん、こんにちは〜」



そう言った彼の横には、ぬいぐるみなどがたくさん浮いていた。



その中にあるものが浮かんでおり、それを優しくすくい上げると、それには『深海奏汰』と彼の名前が書かれていた。



「深海くん、これ生徒手帳だよね？これないと、明日から学院に入れなくなっちゃうよ」



「ひろってくれたんですね〜、Aさん、ありがとうございます……♪」



深海くんは、慌てた様子が全くなく、ただ私にお礼を言っただけだった。



彼といると、何故かそっちのペースに呑まれてしまう。



だけど、不思議と嫌じゃない。

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