31 ページ31
.
「......」
「......どした。」
「ダイナマイトってさ、女性ファン多いよね...」
「......ッ、アァ？さっきのファンのことかよ？」
事務所にたどり着き、扉を閉めた。そのタイミングを見計らい、ぐっ、と深く口づけた。
「....ッ、ハァッ、勝己...」
「お前昔から意外と嫉妬すんの変わらねぇな。平気そうなツラしてんのによ...可愛いにも程があるわ...。だから付き合ってんの公表するっつってんのによ。」
「...ダメー...ダイナマイトの人気落とすようなことしたくない...」
「雄英の体育祭でもうバレてんだろが」
「それは過去だから...！今発表するのとはまた違うよ...」
「ンなもんで落ちる人気なんて要らねーわ。」
「女性ファン層結構大きいんだから...！」
そう言って自分の発言に少しダメージをくらっているAに再度口づけた。
「ンなもんAだって男のファン多いだろうが。とにかく、Aが首縦に振らねぇからまだ公表はしねぇけどよ、いずれそん時が来たら公表はすっからな。覚えとけよ。」
「シャチョー、いい加減イチャつくのやめて今日の事件の書類書いてくださーい。」
フロアからサイドキックの声がかかった。
「アァ！？残業だァ！？テメェの仕事の配分どうなってんだァ！？」
勝己がサイドキックの進捗状況を聞いて声を張り上げた。
「テメェ、スケジュール見直してもっかい俺に報告しろ。あぶれた分は他と調整だ。
他のヤツラも聞け！いいかァ！俺の事務所に能無しは要らねェ！定時過ぎて仕事してる奴ァ、仕事が出来ねぇアピールだと見なす！
分からねぇことがあれば俺かAにすぐ聞け！ダラダラ調べて時間浪費してる暇があったら聞いて1分で解決しろ！
....こんな仕事だ、人命がかかってりゃいつでも出動しなきゃなんねェ。その分仕事が片付いてりゃ定時前でも帰れ！いいな！
さっさと帰って自由にしろ、ココは職場だ！仕事に甘えてんじゃねぇ、テメェの人生ぐれぇテメェで生きろ、わかったな！」
は、はい...！とサイドキックたちが面食らいながら返事をした。
なんだかめちゃくちゃなようで、経営者としてしっかり彼らのことを考えている勝己をにこにこと見つめた。
「やっぱり勝己、かっこいい」
こそりと勝己に耳打ちすると、じとり、と睨まれる。
「俺らも出動ねぇうちに帰んぞ。帰ったらたっぷり可愛がってやらァ...！」
さっさと今日の書類済ませろや！と凄まれた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 430人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
泉(プロフ) - ミホさん» ありがとうございます^^物語に心を乗せて頂けたなら幸せです。 (2023年3月30日 18時) (
レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
ミホ(プロフ) - めっっっっっっっちゃキュンキュンした！！言葉に表しきらんほど感動した(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (2023年3月30日 13時) (レス) @page50 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - しぃさん» ありがとうございます...！とても思い入れの強い作品なのでそう言って頂けると嬉しいです！2世のリクエスト頂いてるのでずっと考えてるのですが中々固まらず...いつかやれたらやりたいです！他作品も楽しんで頂けると嬉しいです* (2018年10月21日 11時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 一気読みしてしまいました。最高でした！！！！なんかこう、まだまだ続きが読みたいような、完結してスッキリしたような感じでモドカシイです。他の作品も楽しませていただきます (2018年10月20日 22時) (レス) id: b9e3ade31c (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - ネコさん» うわぁー...！小説自体この作品が処女作だったので、キュンキュンしたと言っていただけてすごく驚きました！誰かの心を動かせたのかと思うと本当に嬉しいです！ありがとうございます！次もぜひやりたいです。もし映画ネタバレ大丈夫でしたら続話もご覧くださいませね！ (2018年9月17日 16時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：泉 | 作成日時：2018年5月21日 0時
