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お風呂から上がって上機嫌で事務スペースへ差し掛かった。
ここは古い宿屋か何かだったのか、備え付けのお風呂も広くて女子たちも大満足だった。
今日も依頼件数が多かったが、1日の終わりにここで汗を流すのはとても心地良かった。
ふと力の気配を戸外に感じて意識がそちらへ向く。
この緑のほとばしるような力の種類は出久、か。そういえばシュートスタイルに移行したと言っていたし熱心だな、と思いながら宿直室へ足を向けた時だった。
ピク、とつま先がつい止まってしまう。
建物を周回していた爆発するようなイメージの力が、こちらへ向かっている。
もう流石に、ね。大丈夫でしょう。
そう思いながらもどうにも引っかかってしまって、思い切って踵を返した。
「かっちゃん....！ここでその話はまずいって......！」
かっちゃんがおもむろに口にしたワンフォーオールの単語に思い切り動揺が走る。
思わず事務所のドアの方に視線をやったが幸い誰も居ないようで胸を撫で下ろした。
そんな僕に構わずかっちゃんは続けた。
「なら早く個性を自分のモノにして、俺と戦え......！」
その上で俺の方が上だと証明してやる、と語る幼馴染の発破とも取れる言葉に身が奮い立つ気分だった。
「うん.......！」
「うん、じゃないよね.......！」
ビクッと振り返るとすぐそばにAちゃんが立っていて戸惑いを隠せない。え、さっきは誰も。
かっちゃんも淡く目を見開いているが、Aちゃんは構わず口を開いた。
「ごめんね聞くつもりはなかったんだけど.....。
2人とも、私に隠してたんだ.....。正直、ショックだよ。」
珍しく、苛立たしげに語るAちゃんに、ギクッとしてかっちゃんと目を合わせた。
かっちゃんも少し苦い表情をしている。それはそうだ、ワンフォーオールの秘密が漏れればAちゃんにも危険が及ぶ可能性がある。それだけは僕ら2人の共通して避けたい事態だ。
「謹慎までしたのに、また2人でこっそりケンカの算段立ててるなんて......！
私は、2人の幼馴染なんだからね、心配するなって方が無理なの！」
「ちっっ、違うんだAちゃん...！心配かけてごめん、でもあの、ケンカしようとしてたわけじゃ、ないんだ。ほんと、」
「あのっ、....！」
突然低いところから声が飛んできて、全員の視線が塀の影から現れた男の子に集中した。
「ヴィランが....っ、でたんだ！」
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泉(プロフ) - Lavenさん» サクヤは本名ではなくヒーロー名なので、ヒーロー活動中はヒーロー名表記を心掛けております。シーン表現として加味していただければと思います。 (2023年3月19日 23時) (
レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
Laven(プロフ) - 名前がサクヤって表示されたり、自分が入力した名前になったり分かりずらいです…｡ (2023年3月19日 22時) (レス) id: 0953f1e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 墨香さん» すみちゃぁぁぁぁいつもありがと...！ほんと、いつも君の言葉は私を掬い上げてくれる。筆をとったこと、後悔しないようにしてくれてありがとう。一緒に楽しめるように、がんばる。 (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - じゃんみくさん» ありがとうございます！！サクヤにものすごいクソデカ感情を抱いて下さってるのめちゃくちゃ嬉しいです*楽しんでもらえるように、したいなぁ。 (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - えぬさん» ありがとうございます！もしやエスプレッソ100票の方！？違ったらごめんなさい。Twitterやってます！izumi_morningですよろしくお願いします！せっっ先生！？なんて恐れ多いですが嬉しすぎます！ぜひお声かけて下さい* (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉 | 作成日時：2022年6月19日 17時
