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今の今まで、ちょっと勝気で自信に満ちた笑みを携えて、いかにも仕事できます、っていう感じの完璧オーラをまとってたその子が。
くしゃ、と頬を染めて楽しそうに肩を揺らして笑っていた。
仕事モードが外れて、ただ1人の女の子として笑うその子は、さっきよりも数段幼く見えた。あどけない笑顔が心にじわーっと広がるみたいだった。
「な..........バクゴー俺やばいかも......
って、」
こそりと爆豪に声をかけると、さっきと同じレベルの衝撃が俺を襲った。
おいおいウソだろぉ............?
あの爆豪が、
静かに彼女を見つめている。
そんな、優しい顔、お前出来んのかよ。
「まじかー。じゃぁ俺ら緋夕さんっつうのもちょっと失礼か?何て呼びゃぁいんだ?」
切島がそう口を開いたのでハッと我に返る。
「特に何でも問題は...
「ハイッ!じゃぁ緋夕チャンで!!!!!
アッ、それかAチャンとか...........!!!!!!!!!」
「ザケんなクソセクハラ野郎。緋夕テメーもコイツ調子乗らせんなぶっ叩け。」
「えぇ!!?」
「緋夕ちゃんに叩けって言う前にバクゴーが殴ってンじゃんよ......!」
クッソー、ンだよアイツ、いっつも興味無ぇーって顔してこの手の話題参加しねーくせにさー。緋夕チャンだと殴るまでしやがってオメーはお父さんかっつうの。
そう内心ブツブツ言いながら頭をさすっていたが、ふと思い出した。
「あっ、そうだ緋夕チャン、上だからって俺らも別に呼び方かしこまんなくていいぜ。俺は上鳴くんでも電気くんでも♡」
「俺も切島でいいぜ。改めてよろしくな緋夕!
そういやもう俺ら言ってっからバレてっかもだけどダイナマイトは名前バクゴーな。」
「あ、爆豪さんは存じ上げてます。ありがとうございます、上鳴さん、切島さん。」
「いつか電気くんって呼んで....!アーバクゴーは顧客情報で?」
「いえ、顧客情報にそこまでは。先日教えていただきましたから。」
そうにっこり答える彼女からバクゴーに視線を移した。
えー.......思ったより進んでる感じコイツら.................?
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泉(プロフ) - 紅葉さん» ああ紅葉さんお久しぶりです...!また私の作品を読んで下さって嬉しいコメントまで下さって本当にありがとうございます*文才なんて恐縮ですが、これからも楽しんでもらええうように2人の物語を進めていきたいです* (2019年11月20日 17時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - あぁあぁあ貴方はどうしてそんなに私のドストライクをぶち込んでくるのかその文才が欲しいです緋夕ちゃん好きですかっちゃんかっこよすぎですありがとうございます!(ノンブレス) (2019年11月19日 10時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - ナキさん» はじめまして!ありがとうございます!物語として面白いと言っていただけて作者として本当に嬉しいです....!こちらこそ嬉しい感想をありがとうございました! (2019年11月14日 20時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
ナキ(プロフ) - はじめまして!一気に読ませていただきました!!すごく面白くて止まりませんでした笑続きも一気に読んでしまいそうです笑楽しい時間が過ごせました!ありがとうございました! (2019年11月13日 21時) (レス) id: 7ca6842220 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - Chaosさん» ううありがとうございます....そう言って頂けると救われます....涙。増えないですが、楽しみに待ってると言って下さる方のために頑張ります....!お声かけて下さって本当に嬉しいですありがとうございます! (2019年9月17日 21時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:泉 | 作成日時:2019年8月9日 21時