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死にそうな声色で頭を下げ倒すソイツの後頭部を見た。
「オイ、勝手にプロジェクト外れんなボケ。こっち見て喋れや顔上げろ阿呆が。」
今までそんなストレートな罵倒を受けたことがない、とでも言うように、おっかなびっくりした表情の顔がゆっくりと持ち上がった。
「まず。今日はデケェ案件は入って無ぇ。特に支障の出ねぇ量の事務仕事だったから明日に回したっつー俺の判断ってだけだ。
職務妨害だとかンな大袈裟なモンなわけねーだろ。ンな頭の悪ぃー事この俺がするか。」
「ですが......！ダイナマイトさんに不利益を与えてしまったのは事実で......！」
ハー.....、過換気収まってんのは良いけどよ、起きた途端まーチマチマと小せえことをよく喋るヤツだなァおい。
そう思いわざとらしく額を押さえてやった。余計に申し訳無さそうに小さくなっていく緋夕に、手のひら越しに視線を合わせた。
「................悪ぃと思っとんか。」
「はい.....それはもう........。」
「んじゃ、......話せや。」
パチ、と壁が鳴ると同時に一気にラボ内が明点した。照明を点灯するとその明るさで、せっかく落ち着いた神経に障るかと思い、陽の沈むままにしていると、徐々に降りる夜の蚊帳にいつのまにか自分も目を閉じていた。
何となく、コイツのゆっくりとした呼吸音を聞いていると眠気が襲ってくるのだから妙な話だ。
そう思い返している内に、奥の水場らしき方向に緋夕が立ったので制した。
「病み上がりが茶ァなんぞ淹れようとすんなボケ。」
コミックならガーン、という効果音が付くであろう表情の緋夕をソファへ押し戻した。
緋夕が向かっていた方向へ足を進めると小さく備え付けられた水場があり、来客用であろうコーヒーと、何種類かの紅茶がこじんまりと並んでいた。
「砂糖かなんか要んのか。」
「あ、いえ.....あの...。」
来客用であろうカップに紅茶とコーヒーを注ぎ、カチャリ、とソファの前のローテーブルへ置いた。
「ん。」
「えっあ.....ありがとうございます......。なぜ、紅茶だと.......。」
「別に。.....んで、良くあんのか。」
そ、っと伸ばされた白い手が、持ち上げるはずだったカップは、ソーサーから離れることは無かった。
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泉(プロフ) - 紅葉さん» ああ紅葉さんお久しぶりです...！また私の作品を読んで下さって嬉しいコメントまで下さって本当にありがとうございます*文才なんて恐縮ですが、これからも楽しんでもらええうように2人の物語を進めていきたいです* (2019年11月20日 17時) (
レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - あぁあぁあ貴方はどうしてそんなに私のドストライクをぶち込んでくるのかその文才が欲しいです緋夕ちゃん好きですかっちゃんかっこよすぎですありがとうございます！(ノンブレス) (2019年11月19日 10時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - ナキさん» はじめまして！ありがとうございます！物語として面白いと言っていただけて作者として本当に嬉しいです....！こちらこそ嬉しい感想をありがとうございました！ (2019年11月14日 20時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
ナキ(プロフ) - はじめまして！一気に読ませていただきました！！すごく面白くて止まりませんでした笑続きも一気に読んでしまいそうです笑楽しい時間が過ごせました！ありがとうございました！ (2019年11月13日 21時) (レス) id: 7ca6842220 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - Chaosさん» ううありがとうございます....そう言って頂けると救われます....涙。増えないですが、楽しみに待ってると言って下さる方のために頑張ります....！お声かけて下さって本当に嬉しいですありがとうございます！ (2019年9月17日 21時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉 | 作成日時：2019年8月9日 21時
