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わしゃわしゃと、繊維状のものを量産していた。
このあいだ、切れた弦を小さく切断し、植物の繊維でできた紐をほぐし、もとの繊維へと戻す。
もちろん合成素材は使われているが、まぁ使う内に切れるものだ。
そのため、切れた後はこうしてほぐす。
ふ、と睫毛を伏せ、手元の新しい弦を手に取った。
くるくると、慣れた手つきで独特の輪っかを仕上げ、
その弦輪を弓に掛け、ピンと弓を張る。
そうして手元に先ほどの繊維を引き寄せた。
矢の端には溝が付いており、この溝を弦に嵌めることで矢を
しかし、弦はそのままでは細く、スカスカだ。
そこでこの繊維を巻き、番える部分をちょうど良い太さまで太らせるのだ。
ボンドをつけた繊維を巻きつけ、四角い木の棒2本で擦り合わせる。巻きつけた方向に沿って擦ることで、繊維の巻きをぎゅっと引き締めて行く。
ガッ、ガッ、ガッ、
部員の居ない射場から少し離れたスペースに、作業音が響く。
そうして何度かその作業を重ね、ボンドが乾けば完了だった。
もう少しで都合のよい太さになる。無心で作業をするのに、脳裏にともちゃんの声が響いた。
『ねぇA。
あんたさ、
爆豪のこと、
大事なんでしょ？』
.........だい、じ、.....か...。
そう思った途端、脳裏に様々な情景がフラッシュバックする。
パフェの向こうの不似合いなツンツン頭。
砂浜で差し出された手のひらと、きれいな眉間。
保健室の、私を見てゆるむ赤い目。
その情景に、思わず胸がジン、とするのに、服の胸元を握った。
.....ともちゃんの、言うとおり、
私は、爆豪くんが、
大切だ。
どうしてかなんて、分からないけれど...。それだけは、この胸元で明確だった。
「..........................今頃、
どうしてるかな。」
額に伝う汗をぬぐい、そのまま燈色に染まった空を見上げると、無意識にそう、こぼれた。
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泉(プロフ) - くじさん» ひーん....！ありがとうございます...！待ってると言って下さって嬉しいです...！ (2019年5月15日 8時) (
レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
くじ(プロフ) - 泉さん» いつまででも待ってるので泉さんのペースで頑張ってください…！！ (2019年5月10日 19時) (レス) id: db6b08d5ff (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - くじさん» 推しカプと言っていただけて最高に嬉しいです^^*うちの子たちが推しと呼んでもらえるなんてなんだかすごい...！活動、一時終了と言って頂けてなんだかほっとしています。。苦笑。またしっかり入れるようになったら書きたいです。 (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - つるぎさん» たくさんの嬉しいお言葉ありがとうございます...！また帰れる場所を作っていただけてとても嬉しいです涙。こんなにも作品をあたたかく愛して頂けて、こちらこそ本当に素敵な読んで下さる方に出会えて感謝です* (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - kazuさん» あたたかいお言葉ありがとうございます....！こちらこそ、素敵な内容で最後に物語を広げて下さってありがとうございました* (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉 | 作成日時：2019年2月20日 16時
