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「今日はみんなよくやった。
特に結弦、優勝、おめでとう。次はインハイに向けて、調整を続けるように。
ではこれより集合駅まで帰る。会場に何も残さないよう、片付けをしっかりな。」
顧問の教師が言うのに、一同がハイ！と声を揃える。そうして部員が片付けにバラけた時だった。
「先生、すみません、母が迎えに来るので、片付けを終えたらここで失礼して良いでしょうか。」
「おおそうか、わかった。結弦は現地解散だな。親御さんにもよろしく伝えてくれ。」
「はい、ありがとうございます。」
教師にひとつ頭を下げ、少し離れたこちらへやって来ると、にこ、と笑んだ。
「爆豪くん、最後まで居てくれて、ありがとう。もう少しで片付けも終わるから、待っていて。」
そう言って機嫌良さそうに、部員と談笑しつつ手際良く弓具を片付けていった。
「「「お疲れ様でした！」」」
そう挨拶する後輩や部員に手を振って、お疲れ様〜と結弦が微笑んだ。
「っさ、爆豪くんお待たせ。帰ろうか。」
部員たちを見送った後、くる、と振り向いた。柔らかい黒髪が弧を描いてなびく。
「ア？お前親来んだろが。」
「ん...？あぁ、あれ嘘。だって今日ずっと付き合ってもらったのに、爆豪くんと.....、一緒に帰りたい........。」
そう頬を染めて視線を逸らす結弦に、頭が爆発しそうになるのを全力でこらえた。っは.......？んだその可愛さ、犯罪レベルか。
おお、とどうにか短く返事をすると、結弦が歩き始めた。
人もほとんど居なくなった静かな神社の回廊を進む。
.......ほどなくして、徐々に足を止める結弦に疑問を感じる。
疑問を視線に乗せて結弦に投げかけていると、ゆっくりと、こちらを振り返った。
「やっぱり、今日は、調子が良いんだと、思う。どうしても、大切な、ものだから伝えたくて.....。
今だったら.........、
届けられそうな気が、する。」
その台詞に疑問は深まるばかりだった。
けれどそんな事よりも、微笑んでいるのにどこか切なそうなその表情が、俺の思考を奪った。
2、3歩、歩み出て俺から距離を取ったと思ったら、再び振り向いた翡翠色が真っ直ぐに視線を絡め取る。
結弦の手のひらが、光った。
「.......................届け。
君まで。」
キリ、と勢いよく引き絞ったその光の矢は、
真っ直ぐにその狙いを、
俺に定めた。
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泉(プロフ) - くじさん» ひーん....！ありがとうございます...！待ってると言って下さって嬉しいです...！ (2019年5月15日 8時) (
レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
くじ(プロフ) - 泉さん» いつまででも待ってるので泉さんのペースで頑張ってください…！！ (2019年5月10日 19時) (レス) id: db6b08d5ff (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - くじさん» 推しカプと言っていただけて最高に嬉しいです^^*うちの子たちが推しと呼んでもらえるなんてなんだかすごい...！活動、一時終了と言って頂けてなんだかほっとしています。。苦笑。またしっかり入れるようになったら書きたいです。 (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - つるぎさん» たくさんの嬉しいお言葉ありがとうございます...！また帰れる場所を作っていただけてとても嬉しいです涙。こんなにも作品をあたたかく愛して頂けて、こちらこそ本当に素敵な読んで下さる方に出会えて感謝です* (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - kazuさん» あたたかいお言葉ありがとうございます....！こちらこそ、素敵な内容で最後に物語を広げて下さってありがとうございました* (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉 | 作成日時：2019年2月20日 16時
