愛され短編集11[YouTuber]

♪雷(実況者ねが本拠地) ページ17

(yuyuさんリクエスト！)


〜ねがside〜

「午後4時頃から豪雨警報が発令され……」


ね「あー、参ったな…。」



1人で窓の外を見ながらそう呟いた。


テレビのニュースでは雨と雷のことについてつらつらと話している。
空はまさに真っ黒で、たまに光る。
その後の太鼓を叩くような音がお腹に響く。



ね「……大丈夫かなぁ。」



雷で彼女のことをふと思い出した。


雷が嫌いで、いつも部屋の隅っこにいた幼馴染。
最近はメールばっかで会ってはない。

また今日も部屋に篭ってるのか、なんて。


そう思いながら一応メールすることにした。



ねが雷すごいけど大丈夫?
A無理。ちょっと家寄らせて。



ね「えっ！？」



いやいやいや、今から来るって、え？



(＼ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ／)



ね「……ほんとに来た。」


『たまたまこの近くに用あって、』



Aの服装はきっちりしてて、多分仕事だったんだろう。

掃除はしてないけど、来てしまったんだからあげる他ない。


ね「なんで外出ちゃったの？雷、嫌いじゃん。」


『天気予報、見るの忘れてた。』


ね「えぇ……。」



昔から天気予報を見ないのは知ってたけど、まだ見ないことがあるのかと思うとちょっとびっくり。



ココアいる？と、聞こうとした瞬間、



(ﾊﾞﾝｯ､ﾄﾞﾄﾞｰｰｰｰｰﾝｯ!!!!!)



『きゃぁっ、！』


ね「わ、」



空が光ったかと思うと、花火に近い音が響いた。
いや、花火より音怖いね。


……というか、今この状況の方が驚き。
腕の中にはギュッ、と目をつぶってうずくまるA。
相当びっくりしたのか、抱きつかれてしまった。


ね「えっとー……A？」


『やっぱ怖いぃー…。』



うん。見るからに怖がってるもんね。
自分でも驚くくらい冷静に思考が働いた。



ね「あー、家泊まる？」


『へ、』


ね「このまま1人で帰れるとも思わないし、帰れたとして寝れないでしょ？」



Aが否定の言葉をあげようとしたけど、



(ﾊﾞﾊﾞｰｰｰｰﾝｯ!!!!!)


『わぁぁぁあっ！』



雷の音でかき消された。
雷よ、よくやった。


ね「ほら、ここに居るから寝ていいよ。」


『ん……離れないでね。』



怖がりのお姫様から離れる人がどこにいるの。

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なんか今日、ニュースで雷のこと言ってたんで思いつきました。

yuyuさん、リクエストありがとうございました！


良かったらリクエストお願いします(´∀`)

それでは！

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