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角名君と目を合わせ、どうしようかと頭を悩ませた時。
ふわりと頭に乗せられる、大きな手。
それが角名君のもので、距離なんて関係なしに見せつけにいったということはすぐに察した。
けど、驚いて目を見開く。
『…倫太郎？』
「ゴミ、ついてた」
しれっと髪を梳いてくる角名君。
私は侑が好きだけど、こんなことを天然でされたら普通に恋に落ちてしまいそうだ。
いや、流石にわざとだろうけども。
『うそ、本当に──』
とにかく会話を続けよう、とその言葉に返答しようとした、その時。
頭の上にあった手が、はじかれる。
と、同時に逞しい腕に抱き込まれて、一瞬、心臓が止まったかと思った。
「人の彼女に何してんねん」
すぐそばで聞こえる、地を這うような低い声。
顔を見なくても怒っていることがすぐにわかるその声に、身がすくむ。
恐る恐る彼の顔を見上げれば、角名君を睨み付ける、鋭い瞳が見えた。
「…何って。髪に埃がついてたから、取ろうとしただけ」
「ほんまか？」
『え、…あ、うん』
即座に言い訳をする角名君に、慌てて同調する。
まさか、こんなに怒るなんて。
驚きと、恐怖。それから、ほんの少しの嬉しさで、動揺する。
じゃ、俺はこれで。なんていって撤退していく角名君をぼんやりと見送ると、ぐっと私を抱きしめる腕に更に力が込められた。
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サラミ - 初コメ失礼します。もう設定から面白くて、どんどん読んでしまいました!!更新楽しみにしています。主様のペースで無理しないように頑張ってください!!!上から目線ですみません。 (2022年11月7日 21時) (
レス) @page18 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音琥
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jjijwihief/
作成日時：2022年11月2日 18時
