第２話 ページ4
その日の授業が終わり、僕は軽音部に向かった。
だって零先輩に会いたいもん。
僕も晃牙と同じで普通に零先輩好きだったし。
まぁ晃牙は零先輩に認められたいがためにかみついてたけどね・・・。
気持ちは判らないでもない。
『零先輩〜〜‼』
ガチャっと軽音部のドアを開け、名前を呼びながら入る。
軽音部には零先輩の姿はなかった。
僕は部屋を見回す。
『あ。みっけ』
部屋の隅に棺桶。
もう怪しさ満点である。
僕は歩み寄り、一気に蓋を開ける。
スヤスヤと眠っている零先輩を、申し訳ないと思いながらも叩き起こす←
不機嫌MAXで目を開いた零先輩に、にぱっと笑みを向けた。
『零先輩、お久しぶりです〜〜〜』
零「A・・・⁉いつ帰ってきたんじゃ⁉」
『・・・じゃ？？？？ｗ』
おじいちゃんになってる↑ぅｗ((
ニタァと口角を上げた僕を見て、零先輩は顔をしかめる。
というか色々だいぶ変わったっぽいねｪ。
だっておじいちゃんだし棺桶＝吸血鬼だし髪型も変わってるし。
いや、うん。僕やっぱ零先輩好きだわぁ((
『いやｧ、今日の二限目に帰ってきたんですよ。実は先週まで大けがして入院してまして・・・』
また嘘を吐いた僕に晃牙が抱き着いてきて呆れた目で見上げられる。
・・・ナチュラルに抱き着かれたけど可愛いね？？？
頭を撫でる。
零先輩も、すぐに気づいておぬしは相変わらずじゃのぅ。と言った。
『僕は狼少年だから』
嘘吐くの、好きだしね。とウインクするとため息をつかれた。
零「ところで、おぬしに頼みたいことがあるんじゃがのう」
『なんですか？藪から棒に』
零先輩が唐突にそういいだした。
僕は晃牙の頭を撫でながら首を傾げる。
曰く、来週にS１があるんだとか。
新ユニットの『Trickstar』が”革命”を起こすから、その協力をして欲しいとのこと。
僕は少し考える。
『零先輩、僕必要ないと思うし止めとく』
帰ってきて早々生徒会に目ｪつけられたくないから。
というと、それは残念じゃ、と頭を撫でられた。
相変わらず優しい良い人だな。
これからまたよろしく、と手を振って僕等は軽音部を後にした。
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音琥(プロフ) - ありがとうございます！現在、書き溜めをしている状態なので、更新はまだ少し先になってしまうと思いますが...待っていただけるなら、嬉しいです。 (2020年4月30日 20時) (
レス) id: f69eff60c0 (このIDを非表示/違反報告)
おはぎ - 続き楽しみにしてます！ (2020年4月30日 18時) (レス) id: 39f841b1bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音琥＠逆先夏目
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jjijwihief/
作成日時：2019年12月5日 16時
