【ツイステ】モブがモブと名乗っているのに何故か有名になる話

episode.05 ページ8

翌日。





無事オールをした俺達は、早くも危機に直面していた。
原因は、錬金術の授業である。

二人一組でペアを組め、とクルーウェル先生から指示が出、隣の席だった山田と俺はペアを組んだ。
しかし鈴木は、誰とも組めず余ってしまったようだ。
そして、もう一人余っている奴がいるのだが…それが先日確認した要注意人物(イケメン)の中の一人なのだ。




「ちくしょう!! …人生ツム〇ムなんて聞いてねぇよ…………!!!」




鈴木がクラスの中央で膝をつき頭を抱える。
ばっかお前めちゃくちゃ目立ってんぞ。
と思いながらも声は出さない。巻き込まれて目立ってたまるか。

ちなみに、俺と山田、そして茶番時に笑っていた五人はそれぞれでそんな鈴木を見て笑っている。


面白いからな。なんて考えていると、鈴木がばっとこちらを見た。
山田と二人でゲッという顔をする。





「A!山田!!」




鈴木お前……教室のど真ん中で俺らの名前叫んでんじゃねぇよ!!!
注目されちまっただろうが…。

嫌な顔をするが鈴木はそれを無視して、「俺が…死んでもｯｯ。プリンタルトは食うんじゃねぇぞ!!」といった。





『「食うかボケェ!!!!」』





思わずツッコむと、山田とハモってしまった。
聞いていたクラス全員が笑い出す。
そんなに面白くもないだろうに。

ちなみに、余っていたお相手さんは困惑していた。当然だ。鈴木がすまんな。




＿＿＿錬金術 授業終了＿＿＿＿




授業が終わり、俺達三人は集まる。


ちゃんと課題をクリアし、補修や居残りはなしで済んだ。
鈴木？
鈴木は「燃え尽きた………真っ白にな。」と言いながら天を仰いでいる。
元気そうでなによりだ。

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