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こんな大役に選ばれたのは、きっと奇跡だ。
Jonny side
設置されたグランドピアノの前に座り、Aヒョンのソロを眺めながら自分の出番を待っていた。正直、バレエについて詳しくはないけど、ピンスポを浴びて踊る姿はなんて美しいんだろう。
ヒョンが元々バレエの経験があって、日本ではバレエを題材にしたミュージカルに出演していたって言うのは共演が決まってからWikipediaで調べたんだけど。本当にしなやかで、同じ男とは思えないほど優雅で余裕のあるステージだった。
会場中から歓声が割れそうなほど響き、そして鍵盤に指を置く。オリジナルの楽曲を初披露の場で演奏するなんて初めてで体が震えそうだったけど、SHINeeでピアノといえばテミン先輩なのに、まさか後輩の自分に伴奏のポジションが与えられるなんて夢のようだった。
イヤモニからGOサインが下り、オーケストラのBGMに合わせてゆったりとした和音を並べていく。
流れるような穏やかな前奏、滑らかなタッチで旋律の上下が少ない。静かな海みたいだ。
袖から出てきた人物にピンスポが下りた。
スクリーンにSHINee ONEWの文字が浮き上がり会場が湧いた。伸びやかなフェイク(歌詞のないアドリブ)と共にオニュヒョンが登場する。
俺の座るグランドピアノはステージの中央左に設置されていて、ピアノに寄りかかるように立ち止まった。白の燕尾のスーツは神々しく、以前日本のコンサートでオペラを歌った時のものだそう。
一方、レヴァランス(バレエで言うお辞儀のポーズらしい)の姿で呼吸を整えていたAヒョンはオニュヒョンの登場とともに姿勢を正し、つま先を解放した。そして同じように伴奏に合わせて、オニュヒョンの歌声に合わせてフェイクを始める。
2人の声は、温かみと、突き刺すような冷たさが混ざり合い、どこか寂しい響きがする。
ハーモニーは何小節かの後にピタリと止んだ。
―――
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うさみみ(プロフ) - えみ様はじめまして♪続きはまだですか？もっと読みたいです (2018年9月2日 1時) (
レス) id: 1190039706 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - セティ様 はじめまして。このような文章に感想を頂き、本当に嬉しく、そして励みになります。なかなか更新出来ませんが、完結を目指して投稿致します。お付き合い頂けましたら幸いです。 (2018年3月13日 16時) (レス) id: 9d750210cd (このIDを非表示/違反報告)
セティ(プロフ) - えみ様、はじめまして。SHINeeの男主人公の物語楽しみにしております。今後、どうなるのかワクワクしております。 (2018年3月2日 0時) (レス) id: 679e7bc534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えみ | 作成日時：2018年2月19日 17時
