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天才12 ページ13

「…………んんっ」


目が覚めて時計を見るともうお昼に近くて

零くんの部屋を出てリビングに向かうと 綺麗な字の置き手紙と1万円札が机の上に置いてあった


『おはよう
多分昼くらいまで寝てると思うから学校には休みの連絡を入れてある

今日の夜はコロンボでバイトだから帰りは遅くなる。夕飯はいらない

昼ごはん作っとく余裕なかったから気分転換も兼ねて外に食べに行くといい。零』


何とも業務連絡チックで、要点だけまとめた簡素な文章
それでも零くんの優しさが滲み出てて 嬉しくなる





外食か…久しぶりだなぁ




そう思いながら身支度を始め、私服に着替える



机の上にあったお金を財布に入れ、家の鍵を閉めたのを確認してからスマホを取り出し道を検索する



引っ越してきたのは数日前だったし、立地を把握するためにも色々と散歩してみるか…






気がつくと 道路の両脇に自営のビルやなんかが立ち並ぶ場所にやってきた


ふと目に止まったのは いい感じの雰囲気のカフェ


中を覗くとお客さんはほぼいなくて静かそうな雰囲気が漂っていた


(お昼はここにしよう)



?「いらっしゃいませ!おひとり様ですか?」



「はい」



?「ではカウンター席へどうぞ」



人懐っこそうな笑顔と物腰柔らかく、優しそうな雰囲気…この店員さんめっちゃ可愛い



「オススメってありますか?」



?「オススメはカラスミパスタですね!」



「じゃあ それとアイスティーお願いします」



?「かしこまりました!」



カウンターに座ったので、目の前で店員さんが作ってくれているところを見れる


こういうのって大体レンジでチンか、レトルトみたいなソースを使うはずなんだけど…



「へぇ…ソースも手作りなんですね」


?「少し時間頂いちゃうんですけど、作りたての方が美味しいので!」



フライパンにソースの材料を手早く入れていき、あっという間にソースが完成


?「お待たせいたしました!
カラスミパスタです!今、アイスティー入れますね」


自分の前に置かれた黒色のパスタからは湯気と一緒にいい匂いがしてくる



「いただきます」



フォークに巻いて1口食べると、口の中に広がる濃厚なイカスミ
今まで食べたどのパスタよりも美味しかった



「……あの、これすっごい美味しいです。
こんなパスタ初めて食べた」




私がそう言うと、店員さんは優しい目をしながら ありがとうございます!と言って、アイスティーを入れてくれた

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アトラ - 毎回最後に次更新する曜日を書いてほしいです。スマホを頻繁に見れないので………この小説とても好きです。これからも頑張ってください! (2018年7月19日 20時) (レス) id: 14539d2f3b (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - コメント失礼致します。メンテナスではなくメンテナンスの間違いではないですか? (2018年7月14日 23時) (レス) id: 4e4bc357c1 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 私は天才を飼っているのパクリ? (2018年7月13日 23時) (レス) id: 7bb49748f0 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - か、かざ、みん? (2018年7月13日 20時) (レス) id: 723d39c3a6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ふるるさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2018年7月12日 22時) (レス) id: 2abdb9aba5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年7月10日 18時

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