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第玖話 ページ10




「いやっ、せ、責任…?」


数秒遅れて発した声は鸚鵡返し。


「はっはい!!!なのでっ、僕とけっ____」

「待て!!!!」

「犬扱い!?」

「あっごめん。でもあの……ちょっと待って、頭ん中整理させて…」


次に出たのはあまりにも情けない言葉の数々。

あとごめん、犬扱いは普通にごめん…
でもちょっと、本気で頭が混乱してきた…

……責任?責任ってなに?えっ、やっぱり致したの?致しちゃったの?
でも腰全然痛くないよ?もしかしてあれって迷信だったの?私の安心返せ?


「もしかして、覚えてない…?」

「いやいやっ、そんなことはないよ!?ウン!!!」

「…そっか、覚えてないんだ」


あからさまに動揺する私を見て察したのか、そう善逸君は訊いてきた。
咄嗟に嘘を吐いてしまったが見事に看破されしまう。

あっそうだ。善逸君って気持ちが音で分かっちゃうくらい耳が超良いんだった。
……じゃあ、さっきのは察したんじゃなくて聞いたんだ…

つーかこれじゃ、誤魔化す意味ないじゃん…



―――――よしっ



「えっと……責任とか、そう言うのはさ?とりあえず置いといて…」

「おっ置いとくの?」

「うん、置いとく」


いつも通り―――それこそ通常運転で行こう。
要するに誤魔化しとかなしの直球勝負だ。

この際、致してしまったなら仕方ない…
蜜璃ちゃんの言う通り過去は変えれないんだし。


「……私の率直な意見としては、まずお互いを知りたいな」

「へ…?」


私の発言に続けて間抜けな声を出す善逸君。

うん、邪な気持ちも一切なく、この姿を可愛い
って思えるとこ通常運転に戻ったね!偉いぞ私!


「ははっ、案外ウブなこと言うなって思った?」

「いや、そのっ……はい…」

「あっちょっと傷ついた」

「ごごごごめんなさい!!!」

「ごめん、嘘」

「えぇぇえ!!?」



ただ通常運転に戻りすぎて話が進まない。
……え?駄目じゃない?



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リンゴ味のブドウ - え、あ、もう、好きです (2020年10月31日 20時) (レス) id: 8dfd0cadf9 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - それな!! (2019年9月15日 23時) (レス) id: fa8cdcdbb1 (このIDを非表示/違反報告)
藍恋(プロフ) - 好きです。ていうか何があったか知りたくて眠れないです。 (2019年9月15日 20時) (レス) id: b8dca656ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:自宅警備員先生 | 作成日時:2019年9月9日 16時

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