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第拾参話 ページ14




「甘いなぁ…」

「えっ、そりゃ団子なんだから……甘いよ?」

「?あっ、うん……そうだね」


私の小さな呟きも彼の耳にはあっさりと拾われる。
でもその真意に気づかないとこが善逸君が善逸君たる所以かな?

ちらりと彼のあどけなさが残る横顔を見て最後の一口を頬張る。
やっぱり団子は美味しいね、でも……


「…団子、飽きたから違うの食べたい」

「飽きた!?あれだけ団子団子って言ってて実はあんまり
 好きじゃなかったの!!!?可愛いから許しちゃうけど!!!」


甘いだけじゃ駄目、だっていつか胸焼けするじゃん…
時には辛みだって必要な刺激だよ。

というか可愛いから許しちゃうって駄目じゃない?不純だよ?


「いや好きだけど限度があるよ?あと団子って言ったのはね、
 お手軽だから。まさか、あんなに敬語使うとは思ってなくて……」

「途中から言わせに来てたよね…?」

「あっバレてた?」


だからさ、モテないんだよ。
なーんて……


「それで、良いんだね?団子以外でも」

「勿論、どんと来て!!!」

「じゃあ、そうだなぁ…」


私も人のこと言えないくらい甘い人間だからなぁ…
自分にも、他人にも。


心の内が段々と解れていく感覚を覚えながら、
私は美味しい食べ物と彼の笑顔を思い浮かべる。

ああ、なにが吹っ切れたんだか……




やっぱ私、根性ないなぁ…



第拾肆話…?→←第拾弐話



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リンゴ味のブドウ - え、あ、もう、好きです (2020年10月31日 20時) (レス) id: 8dfd0cadf9 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - それな!! (2019年9月15日 23時) (レス) id: fa8cdcdbb1 (このIDを非表示/違反報告)
藍恋(プロフ) - 好きです。ていうか何があったか知りたくて眠れないです。 (2019年9月15日 20時) (レス) id: b8dca656ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:自宅警備員先生 | 作成日時:2019年9月9日 16時

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