☆:* Holy Night :*☆ (ページ4)

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藤「嫉妬したから、って言ったら？」

北「……？誰に、横尾さん？」

藤「渉に嫉妬なんてしないよ。
　相思相愛だし」

北「はいはい。じゃー誰に…」

藤「目の前にいる鈍感さんじゃないの？」

北「……………………は？」

だけど、

まだ言わない。

まだ名前を知らないフリをする。

だって

まだ全然

足りないから。

北「……………」

藤「これって〆は雑炊？」

北「っえ？！あ、ぁーそうだと思う…？？」

藤「やっぱ蟹鍋には雑炊だよなー。
　今度は渉も連れて来よ」

北「……………あの、藤ヶ谷さん？」

藤「ん？なんですか、北山くん」

きっと今伝えても

今、言ったとしても

納得のいく未来に

ならないと思うから。

はっきりわかったのが

この感情が

消えることないものだと言うこと。

この想いがどんどん

強くなっていくと言うこと。

北「勘違いだったら申し訳ないですが…

　嫉妬って、ぉ俺にしてんの？？」

藤「まぁそうだよね。
　目の前には北山しか居ないし」

北「ッ？！な、ななんで
　藤ヶ谷が、俺に？？？
　 …やっぱり訳わからん。」

藤「そんな考えることなくない？」

北「…っはぁぁ？！？！」

藤「ニカから甘えられて、
　楽しそうにお店の予約してる北山に
　ただムカついただけ。」

北「そ、それ、どういう…ッ」

ーくぃっ

藤「あのさ、さっきから
　ここ付いてるの気づかないの？(笑)」

今まで抑えてたぶん

少し思いの丈を話しただけで

抑えがきかなくなる。

思うままに

北山に手を伸ばしてしまう

触れた頬は

思った以上に柔らかくて。

北「っ////？！」

藤「北山？」

北「や、やめろっ！！！
　藤ヶ谷ゾーンに導くな！！！！」

藤「は？(笑)」

北「お、俺は惑わされねーから！
　そこには入らねー！！」

藤「そう？
　１度入ってみたら？」

北「っ！？」

藤「きっとここから、
　抜け出せなくなるから。」
　

ーガタンッ

北「な、なな、なにお前///
　真顔で、変なこと言うなっ！！」

藤「え？(笑)
　真顔って。別に冗談じゃないし」

北「ばか！そこは、冗談だって
　言うところだろうが！！
　お前、ほんとに藤ヶ谷太輔？？」

藤「は？なにそれ」

北「だ、だって、そんな台詞
　俺に言うとかっ、

藤北「「訳わからん。」」

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