９ after ミツside ページ15
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嬉しかったんだ
いつものように、ただ
からかわれてるだけだったとしても
千「今年のハロウィン音楽祭は
俺たちの優勝でしょ！」
北「優勝とかあったか？(笑)」
宮「キタミツ似合ってんね♪」
横「ほんとなんなの？！その若い感じ(笑)」
二「悔しいけど、可愛いわねっふん！」
北「お前、もうジョッシー入ってんのかよ(笑)」
宮「ほんとにさー、童顔って特だよね！」
玉「そう？童顔ってだけじゃなくない？」
北「え？」
玉「ミツは可愛いよ？
童顔がさらに際立つ衣装とメイクだけど」
北「ッ…お前な！それって結局
童顔だって言ってんじゃねーか！」
玉「んー？そう？？(笑)」
北「ったく、好きで童顔になったんじゃねー」
なんだかんだ
お決まりの"童顔"ネタで
からかわれてる時間
だけど
"ミツは可愛いよ？"
その言葉だけは
なぜか嘘っぽく聞こえなくて
すげー嬉しかった
男が男に可愛いと言える時代
色んな偏見がまだ残る世の中だけど
それでも俺は
嬉しかったんだ
そんなことがきっかけで
何かあると
玉の方を見るようになって
気づけば１年経ってた
そして
たまたま７人で飲みに行くことになった
あの日に
玉がまた言うから
玉「ミツ〜あの時の衣装さ
もう１回着ようよ」
北「は？いきなりどうした(笑)」
横「玉、お前もう酔ってんの？(笑)」
玉「酔ってませーん、ただの本望です」
北「完璧な酔っぱらいだな」
玉「だってあん時のミツ
ほんと可愛いかったし、ね？」
ね？って、、
んな顔して
男の俺に言うことかよ(笑)
でも、やっぱり
嬉しくなって
あっという間に
玉の雰囲気とお酒に酔ってしまった
気づけば朝がきて
隣には玉が居て
あんな約束をして
心がいっぱいで恥ずかしくて
胸がぎゅってなるくらい
嬉しくて
だけど玉は忘れてた…
あの約束を覚えてなかった
それはイコール
"なかったこと"
たまの中で俺は
ただのメンバーで
可愛いっていうのも
ただの言葉に過ぎない
そう、思ってた
思わないと戻れないから
でも最後には
『最初のデートはさ
ミツが行きたいとこに行こっか』
繋いだ手から溢れるこの気持ちと
玉の言葉が俺をまた
幸せにしてくれる
だから今度こそ
この気持ちを確かめよう
最高に甘酸っぱい
このlemon色の恋を
.
続く (更新停止中)
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作者名：りこまま
| 作成日時：2017年12月17日 0時
