☆:* Holy Night :*☆ (ページ11)

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玉「……おはよ、」

北「んはは(笑)なにその
　オバケでも見るような顔！」

玉「え？あ、いや、」

なんで、そんな

普通にできんの？？

なんて言えば正解？

どう言えば

ミツにあんな顔

させずに済むんだろ

北「…玉、だいじょーぶだから。
　なんにもなかったんだし、な？」

玉「っ！！や、うん、そだね…ごめん」

北「だから、なんで謝んだよ！(笑)」

玉「ねぇ、ミツ、やっぱり」

北「っそれより、宮田～てめー！
　ちょっと来い！！」

宮「えっ？！なにキタやん！？」

北「昨日のこと、俺は忘れてねーからな！」

宮「え？なんのこ、…っ！あっ！！！」

北「"ハロウィン音楽祭の女装写メ☆
　俺が持ってる限りは逆らえないでしょ"
　ってどーいう意味だ！？スマホ寄越せ！」

宮「嘘だよ！持ってない！！」

北「いーや、すぐ消せ！今ここで消せ！！」

宮「ちょっと勝手に鞄見ないでよ！」

北「うるせ！いーから寄越せ！！」

二「ちょっとー扉の前まで響いてるけど、
　なんなの？？」

千「あれ？ミツがもう来てる」

二「ったく最年長が元気過ぎんのよ(笑)」

いつもの顔。

いつもの楽屋、賑やかな声。

だけど、やっぱり

ミツだけ

どうしても瞼に残る

耳に残る

あの時の情景

"約束も……覚えてねーの？"

ミツ、ごめん。

俺やっぱ

大事なこと

忘れてる気がする。

思い出せ。

俺はなにを言って

ミツは何を話したのか

きっとまだ思い出せる。

そしてそれは

たぶん

ミツにとって

すごく大切なこと。

たぶん

俺にとっても。

横「はいはい、もう終わり」

藤「ワタ～おはよ」

横「いったに何のその騒ぎ？
　ミツの声が１番響いてたけど。珍し」

北「いや、今回のは譲れねーの。
　おいこら宮田！マジで消しとけよ」

宮「っ、わかったよ、ちゃんと消しとくね」

北「おう、頼むな」

宮「……」

あれ？

ミツ…

また、あの顔？

なんか引っかかる…

その写メに

なんかヒントがあるかもっ

玉「ちょっと、宮田！！！」

宮「わっ！？な、なに？
　そんな大声出さなくても」

玉「あの～、えーと、あ！
　ちょっとトイレつきあって」

宮「え？でも俺さっき…」

玉「いーから。大の方！！」

宮「えー？？尚更行く必要、」

玉「あるんだよ！！！！」

頼む、マジで。

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