☆:* Holy Night :*☆ (ページ1)

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PINK ページ1

もう何度目かな、

こうやって後ろ姿を見続ける日々が

当たり前になったのは。

結成当初は仮にもまだ

ご飯を食べに行ったり

二人だけじゃなくとも

何人かで遊んだりもしてのに。

ほんと、

いつからだったんだろ。

もうそのタイミングさえも

思い出せずにいる。

.

横「太輔？今日どうする？」

藤「え？あー、いや…
　ごめん。今日はやめとく」

横「そ？じゃあお先に。

　 …チャンス、なんじゃない？あれ。」

藤「？？」

くいっと向けられる目線の先に

なにやら元気のない後ろ姿。

あれ、でも今日って確か

『男同士でイブに飯ってウケんだろ(笑)』

って嫌そうな声のわりに

嬉しそうな笑い顔が思い浮かぶ。

そう、

今日は大好きなニカとのご飯のはず…？

なのに

なんであんな後ろ姿になってんの？？

横「みーつ、どうしたの？
　そんなしょげちゃって」

藤「？！」

北「あ～、うん。
　二階堂にドタキャンされた(笑)」

横「あら？マジで？
　ドタキャンさいてー。」

北「横尾さんも人のとこ言えないでしょ(笑)」

横「ん？そうだっけ？？(笑)
　 ……あっ、そうそう！そうなの！！」

北「なにが？」

横「俺も太輔と約束してたのすっかり
　忘れてて…今ドタキャンしたところ。(笑)」

北「うわ、ドタキャンさいてー。」

横「ですよね(笑)
　ってことで、もし暇なら太輔のこと
　頼んでいい？俺、急ぎだからさ。」

藤「は？！え、ちょッ、」

横「悪い！じゃあまたな、太輔。
　みつヨロシク～」

北「え、……えぇっ？！」

ーバタンッ！！

藤「………」

北「………」

なにがどうして

こんな空気になったのかって

なに考えてるんだよ、渉………。

はー。

どうすんの、この空気。。

北「ッ、ため息、吐くくらい……」

藤「え？」

北「いや、お前も災難だったな！
　せっかく俺も予約してたのにさー。」

藤「…ニカと、なに食べる予定だったの？」

北「ん？んふふ、じゃーん！！
　蟹～♪この店マジで旨いのよ」

藤「へぇいいね。俺も久しく食べてないわ」

北「まぁ１年に一度は食いたくなるよな～」

藤「………」

そういって

ニコニコと笑う北山を

なんか少し可愛いと思ってしまうのは

今に始まったことじゃなくて。

でも、そう思う度に

距離感が遠くなっていくかのようで…

だから、俺は

.