【JN】俺がWWHの公式彼女になるまで【男主】 (ページ7)

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「ソクジン君、この前の講義で分からないところがあって、よかったら教えてくれない?」
「ああ、えっと……僕でよければ」

講義室に行くと、いつもの席にソクジン君とその隣に見知らぬ女子が座っていた。
ソクジン君は少し戸惑った様子ながらも、女子の質問に丁寧に答えていた。
でも、女子を見れば明らかにソクジン君の話を聞いていない様子で、ずーっとソクジン君の横顔を熱心に眺めていた。

近づきたい一心でやってるんだろうが、質問してるならせめて真面目に回答くらい聞けよ、と思ってしまう。

「…………」

ちらりと女子の方が俺の事を見てきた。
いかにも邪魔なやつが来たみたいな顔をして、すぐに視線を逸らした。

はっきり言ってソクジン君はモテる。
まだ入学したばかりなのに、大学一のイケメンだと噂が広まってるくらいには有名だし、それだけ近付きたいと思っている女子は多い。

それなのに、何故かその隣に俺みたいな奴がいるから、一部の女子から俺はかなり目敏い存在として扱われているようだった。
まあ、そうだよな。俺だって俺より可愛い奴がいたら腹立つし、分からなくもなかった。

だけど、女子の嫉妬ほど面倒くさいものはない。
とりあえず今日のところはこの女子のために動いてやるとするか。