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「俺もやめればとは言ったんだけどね。でもああ見えてあいつ頑固だし、女装してる時が1番楽しそうちゃ楽しそうだし、だから前はあいつの意見尊重してやったんだけど、2回目となるとねえ……」

なんだかんだいいつつ、ハジュン教授もユリのことが心配なんだろう。
本当ならなんとかしてあげたいところだろうが、前回変な噂がたってしまったせいで、ハジュン教授も慎重になってるのかもしれない。
教授は大学側にユリとの関係を知られているし、生徒達から教授に対してユリの話を持ち出すことは無いだろう。


でも、ユリは違う。


元々好奇の目に晒されていることもあって、そういう変な噂を面白がって本人に聞いてくる輩はいるだろう。
最近は僕が一緒にいるから、変に絡まれたりすることも減ったみたいだけど。

「こんなこと頼まれて迷惑かもしれないけど、ユリのこと友達として助けてやってくれないか?あいつの性格上、断るかもしれないけど、それでもそばにいてやって欲しい」

ハジュン教授からお願いされなくても、僕は最初からそのつもりだった。
貰った缶コーヒーを鞄にしまったあと、ハジュン教授に一礼してすぐに部屋を出た。

ユリの所にいかなくては。
もしかしたら1人で帰っているかもしれないと思いつつ、僕の足は図書館へと向かっていた

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作者名:萩焼 | 作成日時:2022年10月2日 21時

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