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「びっくりした……。テヒョン君からか……」
うううんと頭を捻らせていると、ブブッとスマホが急に震えた。
母さんが電話じゃなくてカトクで何か言ってきたのかと思ったら、メッセージを送ってきたのはテヒョン君だった。
また今度の月曜日に一緒にご飯でもいきませんか?というお誘いのメッセージに、なんて返そうかと悩んだ。
仕事が忙しいというのは、テヒョン君のほうが忙しいだろうに使いにくいし、かといって入院していると言って万が一ユンギに伝わったらあいつ絶対心配して病院来るだろうし……。
しばらく悩んだ後、テヒョン君に嘘をつく気にはなれなくて、ユンギには黙ってて欲しいんだけど、実は今入院しているんだと返信したら、光の速さで電話がかかってきた。
「もしも―――」
『ヒョン!!どこの病院ですか!?すぐに行きます!!教えて下さい!!』
「え!?い、いや、そんな来てもらうほどのことじゃないから――」
『良いから今すぐ教えてください!!』
「ハイ」
電話のテヒョン君の勢いがすごくて、見舞いに来てもらうほどのことでもないのに断れず、素直に病院の名前を口にすると本当に30分後くらいにテヒョン君が病室にやってきたから目を丸くした。
「ひょ、ヒョン……生きてる……!!」
「いや、あの、さっき電話し―――」
「うっうう……よかったあ……」
さっき電話したんだから生きてるに決まってるだろ、というツッコミをする間もなく、テヒョン君の目からボロボロと涙がこぼれ落ちてくるのを見てしまったから、心配させてごめんね、としか口にすることが出来なかった。
「ごめんなさい……。Aヒョンの方が大変なのに取り乱して……」
「ううん、大丈夫。泣くほど心配してくれるなんて思ってなかったから、嬉しかったよ」
「僕、ヒョンのファンだって言ったでしょ。ヒョンに何かあったらそりゃ泣きますよ」
「そ、そっか……」
ぐずぐずと鼻水を啜りながら真顔で言ってくるテヒョン君。そうだ。この子、俺のファンだった。
面と向かって言われるのに慣れてないせいで言葉が詰まる。
そんな俺を見て、テヒョン君からどうしたんですかと聞いてくれた。
それからどうして入院することになったかを話すと、テヒョン君は少し驚いた顔をしたあと、なにか納得したような表情を浮かべて頷いていた。
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萩焼(プロフ) - 楓。さん» 楓。様コメントありがとうございました。面白いと言っていただけて本当に嬉しいです。番外編の連載が始まりましたのでこちらも読んでいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。 (2022年4月17日 16時) (
レス) id: 8f6d7b7d92 (このIDを非表示/違反報告)
萩焼(プロフ) - タピさん» タピ様コメントありがとうございます。R18になりますが続編始まりました。もし良ければこちらも読んでいただけると嬉しいです。 (2022年4月17日 16時) (レス) id: 8f6d7b7d92 (このIDを非表示/違反報告)
タピ - すいません続編出たら教えてください (2022年4月11日 23時) (レス) @page50 id: 19cea763d0 (このIDを非表示/違反報告)
楓。(プロフ) - 完結おめでとうございます！とってもおもしろくて、大好きなお話です！！更新がすごく楽しみで、毎日早く夜にならないかなーと思っていました() 番外編も楽しみにしてます！！素敵なお話をありがとうございました。 (2022年1月27日 0時) (レス) id: eb82cc5865 (このIDを非表示/違反報告)
慈雨 - 完結おめでとうございます！そして素敵なお話をありがとうございました(*^^*)砂糖率高めなユンギとの番外編が今から楽しみです！ (2022年1月25日 23時) (レス) id: 0183a2a79f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萩焼 | 作成日時：2022年1月16日 12時
