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「コウタ くん、今日はもう上がっていいよ〜」


そう店長に言われ、はーい、と返事をする。


「んじゃ、お疲れ様でした〜」


と言うと所々からお疲れ様ーと言われる。


ここに務めてからもう5年ほどだろうか。


それくらいかなぁ…違うかもだけど。


私はタイムカードを押し、更衣室に入っていく。


「ふぅ………ほんと、濃い1週間すぎる」


なんか今日は違う意味でも疲れた。


私はウィッグやらなんやらを脱ぎ、着替える。


この着物ももう汚れてきたな。


昔から変わらず着ているからか、どこかしらにほつれなどがある。


ちゃんと直しておかなきゃ。


…汗、かいたな。


私はカバンから制汗シートを取り出し、色々なところを拭く。


きもちいい…


今は…わぁ、2時だ。


早く帰らなければ。


そして、早く寝ないと明日ももたないや。


カバンに突っ込んでっと。


ガチャと外に通ずる扉を開け、外に出る。


外の気持ちいい空気が流れる。


表の方の出入口の横から屯所へ向かう。


「……A?」


不意に呼ばれた方をむくと、先程まで酔いつぶれていた銀さんが。


「…ち、違いますよ、人違いですよ」


てことで、じゃ、と伝えると腕を掴まれる。


これがかなり痛いほうで。


「A、だろ、ぜってェそうだろ」


私は銀さんに見られないようにそっぽを向きながら答える、違います、と。



「…んじゃ、もしAってやつ見つけたら教えてくれ。…俺たち万事屋の…いや、俺の大事なやつだから」



大事な、やつ。


_______俺の大事なやつだから


その言葉にドキドキと心臓が鳴る。


ぱっと離された腕とともに走り出す。


ドキドキしすぎておかしくなりそう、好きなんて、想わなきゃ良かった









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あい(プロフ) - 夢主を探している、ぎんさんのside見てみたいです!更新楽しみにしてます (2019年7月24日 23時) (レス) id: 6a8167697e (このIDを非表示/違反報告)
美闇 - 面白いです!頑張ってください!! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 9b2e6e7bfa (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - これからの展開が楽しみです……!!! (2019年7月20日 23時) (レス) id: 8fe6acde2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋歌 | 作成日時:2019年7月19日 18時

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