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「ボーイさん、こっちお酒1つー!」


「はーい!」


私は普段は出さない 低い声 を出し、仕事をする。


毎度毎度思うけど、みんなよく飲むよなぁ…


私は少し飲んだだけで酔っ払ってしまうから、尊敬するよ…


なんてね。


「あー…コウタ くん!こっちにお酒くださいな」


コウタ それはボーイをやる際の私の名前。


今呼んだのは…妙さんか。


元はと言うと、この仕事は妙さんに紹介されたからやっているものの、私の意思ではない。


だけど、やってるうちに楽しくなってきてしまい、辞められなくなってしまっている。


「お待たせ致しました。」


「ありがとう コウタ くん」


と言い、妙さんは自分の耳を指している。


耳を貸せってことかな?


「…気づいてると思うけど、銀さん来てるから、気を付けてね」


え…


あ、ほんとだ。今はもう酔っ払って顔が赤いけれど、この人は銀さんだ。


「あぁ?何コソコソ話してんだコノヤロー……おめェ…」


うっ、バレたか?


「…なんか、どことなくあいつに似てるな……う、ゥゥ……」


え、え?泣きだ、した?


いやいやいくら酔っ払ってても泣くのは困るよ!!


てかあいつって誰だよ!!


「お客様、大丈夫ですか?」


「…なぁ、A見てねェか…?あいつ、よくわかんねェけど、いなくなっちまったんだよ…」


……わた、しの、こ、と?


顔が赤くなりそうだったが、我慢して営業スマイルのままで居続けた。


「申し訳ございません、お客様。存じ上げないですね。」


「そうかァ…でもほんとに似てるなァおめェ…」


…これ以上いたらまずい。


私の心に警告音が鳴り響く。


「それでは、失礼致します」


コツコツと、高い靴を鳴らしながら、裏へと戻っていく。


「っ、はぁ〜!!びっくりした…」


銀さん、私の事、探してた?


あんな、泣きそうになるまで?


…なんでそういうこと、してるのかわかんないよ…



ダメだけどダメなんだけどさ、



…面と向かって会いたいよ









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あい(プロフ) - 夢主を探している、ぎんさんのside見てみたいです!更新楽しみにしてます (2019年7月24日 23時) (レス) id: 6a8167697e (このIDを非表示/違反報告)
美闇 - 面白いです!頑張ってください!! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 9b2e6e7bfa (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - これからの展開が楽しみです……!!! (2019年7月20日 23時) (レス) id: 8fe6acde2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋歌 | 作成日時:2019年7月19日 18時

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